2011年6月5日日曜日

入院の思い出2

母に聞いたら、先日書いた「一日中点滴をしていた」というのは記憶違いで、一日のある限られた時間に1本打っていた程度らしい。それを「一日中、夜寝ているときも」と思い込んでいたというのは、相当点滴が嫌だったんだろうなぁ。


で、入院について憶えていることをこの際書き留めておこうと思って、Wordに箇条書きにしてみた。

以下はそのコピペ。

・洋食がうらやましい。

 小学校低学年まで私には牛乳アレルギーがあった。当然病院食には牛乳は出ないし、それに合わせてメニューは和食で、例えば朝食は米・みそ汁・魚の干物・お茶といった感じだった。

 しかし同室の妹は特にアレルギーはないため、毎朝栄養満点の牛乳とそれに合わせた洋風のメニューが並んだ。パン・オムレツ・ヨーグルトとかね。

 別に和食は嫌いではなかったが、やっぱり多くの子どもにとってはパンや卵料理の方が魅力的。もそもそ魚を食ってるそばで鮮やかな目玉焼きを頬張る妹を見るのは切なすぎる。

 3歳児とはいえ、私はなぜ妹とメニューが違うのかを良く理解していた。もしかしたら、母が気を使って丁寧に説明してくれたのかもしれない。私は牛乳アレルギーだから、妹とはメニューが違うのだ。ただ、私の牛乳アレルギーは軽いものだったと思う。牛乳飲んで発作なり蕁麻疹を出した記憶は無いし、ヨーグルトやチーズなどの乳製品は全く問題ないし、パンやスクランブルエッグだって家では毎日食ってたし、目玉焼きにいたっては牛乳関係ねえ。

 でも3歳児はわかっていたんだ。これは牛乳アレルギー用のメニュー。病院には他にも大勢の患者さんがいるのに、「牛乳ダメだけど卵ならイケルんで、魚を目玉焼きと交換してください」なんてわがままは通用しないってこと。世の中はそういうもんだということ。

・点滴は怖いもの

 自慢じゃないが、私は注射に強い子どもだった。泣いたことはないし、泣きたいのを必死でこらえてたわけでもない。単に泣くほど痛いわけでも恐ろしいわけでもなかったってだけ。

 しかし点滴をつけながら看護師さんに車椅子を押してもらいつつ病院内を徘徊していると、おばちゃんの患者だか見舞客だかに「あらまぁ小さいのに偉いわね、点滴痛くないの?」と同情された。偉いと褒められて嬉しかったが、点滴というのはそうやって褒められるほど怖くて痛いものなのだろうか、とちょっと不安になった。現実自分が痛みを感じていないのだから痛くないのだが、子どものうちは大人と意見が異なるとたいてい自分の方が間違っているので、なんだか「痛くない」のは不適切で、本当は「痛くなければならない」のではないだろうか、と思ったんだな。

 で、妹が入院してきた時(私の入院の数日後彼女は気管支炎を発症)、私は自分が間違っていることを確信した。妹は注射が大の苦手で、点滴刺されるときもあらん限りの力で抵抗し、泣き叫んでいたんだ。それを見て「点滴は怖いもの」というのが正しい見解であるように思えた。というわけで私も急に点滴が恐ろしくなり、次の針交換のときには今までのお利口さんが嘘のように泣きわめいた。そしたら看護師さんがぬいぐるみを使って「大丈夫よ〜怖くないのよ〜」となだめてくれた。そして点滴はちょっとチクッとするけど、やはり泣くほどのことではなかった。

 看護師さんに優しくされるのも悪くなかったが「偉いね」って褒められた方が嬉しいし、実際そんなに怖くも痛くもないのにお医者さんの手を煩わせるのもアレかな、と思ったのでそれ以降はちゃんとおとなしくした。

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