2012年1月29日日曜日

アニメ談6

アニメ談シリーズ最終回。今回レビューするアニメは超オススメ。


A完成度の高い作品

・マクロスフロンティア

 地球に住めなくなった人類が、新天地を求めて宇宙に旅立つが、エイリアンの襲撃を受ける。そこで主人公の少年らがロボットに乗ってエイリアンと戦う、というオーソドックスなSF

 「マクロスフロンティア」は「マクロスシリーズ」という一連の作品のうちの一番新しいもので、シリーズ中の設定が何の説明もなく出てきたりするので、アニメを見る前にウィキペディアかなんかで「マクロスシリーズ」についてざっと読んでおくとわかりやすいかも。

 この作品はSFとしての設定がしっかりしていて、本当によく出来てる。全26話なんだけど、それら全てが過不足なくて、かなり練られた構成。各話のあちこちに伏線が散りばめられていて、それがクライマックスに向けて徐々に束ねられていく様が痛快。エイリアンとの戦いだけでなく、主人公らの日常生活とか、恋愛模様とか、思春期の葛藤と成長とか、そういうのが丁寧に描かれていて随所随所で泣ける。

・天元突破グレンラガン

 これもSFロボットもの。初めの方はB級アニメというか、バカバカしくて笑っちゃうんだが、だんだん話がシリアスになってきて、最終的には濃厚なSFになる。

 この作品のすごいところは「視聴者を甘やかさない」所だと思う。見るに耐えない鬱回が続いた後、主人公らが目覚ましい成長を遂げて困難を打開する、という展開が何度かあるのね。そこが痛快。でもこれって製作者としてはすごく勇気がいることだと思う。映画と違って、テレビアニメはつまらないとなったらすぐ見るのをやめることが出来るから。実際グレンラガンを観る人減ったと思うよ、そういう鬱回のときに。だからテレビアニメは毎回「小さな快感」を視聴者に与えつつ、続きが気になる「謎」を置いていくのが安全だと思うんだ。それを敢えて視聴者を突き放しながら、「全26話」を余すところなく使って一つの作品に仕上げているのがすごい。

 あと良い意味で設定やストーリーが単純。エヴァとかマクロスとか小難しい話とは一線を画している。結構緻密に設定を練っているわりに、「でも気合いがあれば何とかなる」という基本方針で困難を乗り越えていくところが痛快。

 地下→地上→宇宙→多次元宇宙とどんどん舞台が広がるので、全26話も全然長くない。広げた大風呂敷をちゃんと回収できているところがまたすごい。そのくせ泣かせるところではちゃんと泣かせるんだよな〜。

・ちはやふる

 現在放映中なので、暫定ランク。今のところすごく面白い。見終わったらレビュー書く。

2012年1月28日土曜日

アニメ談5

B完成度はそれほど高くないが面白い作品

・新世紀エヴァンゲリオン

 言わずと知れた人気アニメ。いろんな意味でエポックメイキングな作品で、この後のSFアニメでエヴァの影響を受けていない作品はないと言っても過言ではない。でも完成度としてはそんなに高くないと思うんだよね。なかなか斬新で緻密な設定なんだけど、後半に行くにつれてどんどん杜撰になるのが残念。大風呂敷広げすぎて収集つかなくなった結果、「おめでとう!」で無理矢理オチをつけた感じ。その未解決な謎やら矛盾やらがいい感じに物議を醸し、アニメ終了から10年以上も人気を保っているんだけど、多分製作者はそこまでちゃんと考えてないと思う。そして製作者の自己陶酔臭にもちょっと鼻につく。思春期を乗り越えた大人が思春期の少年を描いたというよりも、思春期を乗り越えられず未だに悶々としている大人が自身を投影して描いた力作、って感じ。ちと押し付けがましいのと、女性への幻想がイラッとする。そこも人気の理由の一つなんだろうけど、

 ボロカス言ったけど、エヴァはものすごく面白い。小難しいことは抜きにして、観ているだけでワクワクする。

・涼宮ハルヒの憂鬱(第1期)

 第1話〜第6話(時系列)が素晴らしい。たった6話でよくまとめたなぁ、と思うくらい完成度の高いSF作品。原作はライトノベルなのだが、オチのつけ方がいかにも小説っぽくて好き。第7話以降は、第6話以後の主人公らの日常生活を一話完結で淡々と描いている感じ。面白い回もあればそうでもない回もあるので、全話を通すと若干完成度が下がるかな。「宇宙戦艦ヤマト」のパロディである「射手座の日」はものすごく面白かった。第2期はまだ観てない。

・魔法少女まどか☆マギカ

 タイトルから「少女が変身して悪と戦う」というありがちなアニメかと思いきや、全く違う。話の展開や演出が斬新かつ衝撃的で、全部見ずにはいられないパワーがある。

 しかし絵が好みじゃない。画風が好きじゃないのもあるんだけど、いろいろ雑なんだよね。顔のバランスが崩れたり、小道具の考証が適当だったり。下手でもいいから真面目に描け、と言いたい。でもアクションや魔女空間は素晴らしかった。マミが踊るように戦うところが美しい。

 設定もなかなか良いんだけど、ちょっと物足りない。魔女の因果とか、地球外生命体の目的とかはよく出来てるんだけど、例えば杏子の親父がダメ人間過ぎて受け入れ難い。もうちょっと練れば親父にも正義を持たせられただろうし、杏子への同情も深まると思うんだけど。

 「どんな願いごとでも一つだけ叶う」系の話は、その万能性をある程度限定しないと破綻しやすいと思う。「願いごとを増やして、という願いごとはダメ」とかさ。「まどマギ」にはそういう制限が無かったので色々腑に落ちなかった。特にオチが。諸悪の根源が魔女ではないとわかっていながら何故あの願いなんだ。少なくともあれじゃ魔法少女の受難の形が変わっただけじゃん。まどかは魔法少女の起こす奇跡とその代償自体は必要だと思ったのかな。でも新しい代償の方がマシとは思えない。どうせ神になるならもっとうまい方法があったんじゃないかな。その願いのおかげでほむらの孤独な戦いがまどかに伝わり、報われたのは嬉しい副作用だけれども。

 と文句は色々あるがすごく面白かった。人間の描き方がすごく練られていて、どのキャラクターにも共感できるし、後半部は涙無しには見られなかった。

2012年1月26日木曜日

アニメ談4

Cいろいろ惜しいけどまあまあ面白い作品 (後半)


・ウィッチブレイド

 SF ・・・なのかな。主人公の女性がひょんなことから「ウィッチブレイド」という腕輪のようなものを手に入れる。それを使うとサイボーグみたいなものに変身して、驚異的な戦闘能力を発揮できるようになるが、代償として心身が徐々に蝕まれてしまう。そして「ウィッチブレイド」を狙う悪と戦う。

 爆乳の主人公が半裸で戦うので一見アダルトなお色気アニメなんだが、濡れ場は無い。主人公が幼い娘を持つシングルマザーで、彼女が戦う理由も「娘のため」と終始一貫しているのが良い。色恋じゃなくて親子愛に重きをおいているのが特徴的。

 設定に過不足が目立つのが難。SF好き垂涎のネタが散りばめられているんで全話見ちゃったんだけどさ。「そこはもうちょっと練ろうよ」とか「いやその設定は無い方が良いんじゃない?」とか散見されるのが残念。

 敵側の「ネオジーン」の設定がよかったので、もっと掘り下げてほしかった。感情の乏しい人造人間の女性が、少しずつ愛に目覚めていくところが物悲しくて良い。綾波レイとか長門有希とか、私はこの手のキャラに弱い。

・屍鬼

 小野不由美の小説が原作。舞台は現代の日本。謎の家族が田舎の村に引っ越してきたのをきっかけに、村人がどんどん奇病にかかり死んでいく。実はその家族は吸血鬼で、村人たちは吸血されて死んだ後、自身も吸血鬼として蘇り生者を襲うようになったのだ。吸血鬼VSイケメン医者&村人たちの生存競争!

 ホラー風味でグロい描写もあるのだが、吸血鬼たちが人間味溢れるのであんまり怖くない。だんだん「別に吸血鬼になっても変わんなくね?」って気になってくる。吸血鬼一家の目的がわからない。そんなにガンガン血吸ったら食料不足になるよ。人狼の立ち位置もよくわからず、なんだかご都合主義。イケメン坊主の意図もわからん。クライマックスでは吸血鬼側の悲しい過去を描き、吸血鬼狩りをする村人の狂気を描くことで視聴者の同情を吸血鬼に集めたかったようだが、そりゃ今まで村人にしてきたことを思えば当然だろう。「人間頑張れ、吸血鬼をやっつけろ」としか思えんかった。

 つまらないというほどでもないが、突っ込みどころが多過ぎていまいち腑に落ちなかった。

TIGER & BUNNY

 超能力者NEXTたちがヒーローとして活躍し、街の治安を守る。ここまではありがちなのだが、彼らの活躍はテレビ中継され、リアルタイムで人気投票が行われる。ヒーローたちは各々会社に雇用されており、スポンサー企業の支援を受けて活動している。つまり活躍→人気上昇→スポンサーがつく→会社儲かる。活躍しない→人気低下→スポンサーが離れる→会社クビ。正義の味方が悲しいサラリーマンってとこが斬新。

 さらにスポンサーは実在の企業であり、ヒーローたちのコスチュームにはスポンサーロゴが入っている。ペプシとか、Amazonとか。そこがおもしろい。

 そういうわけでヒーローたちは活躍の場を取り合うライバル同士なのだが、プライベートでは結構仲良し。

 そんな彼らの日常が、人気落ち目のおっさんヒーローと新進気鋭のイケメンヒーローのコンビを主軸に描かれる。

 キャラと設定がいいので割と好きなんだが、肝心のストーリーがひどい。前半はそこそこよかったけど、最終話にかけての数話が見るに耐えない。個性的で魅力的なヒーローが何人もいるのに、全員棒立ちだった。すごくもったいない。

2012年1月25日水曜日

アニメ談3

Cいろいろ惜しいけどまあまあ面白い作品 (前半)

・とある科学の超電磁砲

 超能力開発のために設けられた国の特区「学園都市」で次々起こる怪事件を、最強の超能力者である女子中学生と彼女の仲間たちが解決していくという青春アクション物語。「とある魔術の禁書目録」の人気ヒロインを主人公に据えたスピンオフ作品なのだが、本編より断然面白かった。

・ローゼンメイデン

 原作は漫画。不登校の男子中学生のもとに差出人不明の西洋人形が届く。この西洋人形は自ら動くことや話すことができて、中学生はその人形と同居?することになる。で、そのうちその人形の姉妹と称する他の人形が続々登場したり、彼女らを破壊しようとする敵の人形と戦ったり云々。人形たちの傍若無人さ、高飛車な態度にイラッとするが、だんだん可愛くなってきた。初めて「ツンデレ萌え」を理解した作品。

ARIA

 原作は漫画。時代不明・場所不明のファンタジー。ヴェネチアをモデルにしていて、運河の張り巡らされた街で観光用ゴンドラが人気という設定。その観光用ゴンドラの漕ぎ手兼ツアーガイドを目指して修行をしている少女達が主人公。一応SF的な世界設定もあるようだが、特に何かと戦ったり、大きな変化をもたらしたりするわけでもなく、淡々と彼女らの日常生活を描いている。こう、見ずにはいられない!みたいな情熱はないんだけど、癒される。絵がキレイで、舞台も魅力的で、少女達が一生懸命なんだけどのんびりしてて、癒される。

・プリンセス・プリンセス

 原作は漫画。家庭の事情でエリート男子校に転入してきた主人公。その男子校には「見目麗しい生徒に女装させ、学園のアイドルとして崇める」という「姫制度」があり、美形の主人公も姫にさせられてしまう。主人公は他の二人の「姫」と友情を育み、高校生活をエンジョイする、というもの。そこはかとなくヤオイの香りがする、いかにも少女漫画といった感じの作品。姫3人はキャラのバランスが取れているし、各自それぞれ掘り下げて描かれているのが良い。「姫制度」もアホな設定だけど、意外とよく出来てて説得力がある。あと少女漫画らしいキラキラした絵が好き。女装した主人公がカワイイ。

・桜蘭高校ホスト部

 原作は漫画。超セレブ御用達高校に特待生入学した庶民の女の子が、男子生徒と間違えられ、成り行きでホスト部に入部させられ、成り行きで客(女生徒)の相手をさせられる。そんな彼女とホスト部の日常を一話完結で描いている。主人公の男装少女にホスト部員の大半が惚れてしまうという逆ハーレムで、そこがいかにも少女漫画らしいのだが、その女の子がなかなかさっぱりしていて魅力的なのでイラっとしない。少年達が彼女を好きになる流れが丁寧に描かれているし、彼ら自身にもそれぞれ魅力があって良し。庶民の彼女がセレブ校に入る必然性も男装を貫く必然性もあんまり感じないので(原作の方では説明されているのかもしれないけど)、設定が今ひとつ。沖縄の回と軽井沢の回が好き。

2012年1月24日火曜日

アニメ談2

悪口で締めても後味悪いので、自分の評価が低いものから感想を書く。


Dどこが面白いのかわからない作品

コードギアス 反逆のルルーシュ

 超大国ブリタニア帝国に侵略され、植民地化された日本。その日本で平和な暮らしを送る男子高校生ルルーシュは、実はブリタニア皇帝の息子。母を暗殺されたことで父を憎むルルーシュは復讐のため、妹を守るために、日本独立ひいては世界征服を企む。

 ルルーシュは天才的な頭脳と冷酷さを持っているという設定なのだが、その割には頭が悪い。また彼の親友であり敵でもあるスザクは、自身の正義の在り方に矛盾がありすぎてウザい。部分的には面白いしそこそこ凝ってるんだけど、イライラが勝って見続けることができない。

天空のエスカフローネ

 女子高生が異世界に飛ばされて戦争に巻き込まれる話。雰囲気があって好きなんだけど、アニメ特有のダサさというか、見てると恥ずかしくなってくるのが耐えられない。大御所声優坂本真綾のデビュー作で、彼女の大根演技っぷりに萌える。主題歌は大好き。

少女革命ウテナ

 ダサい。長い。意味不明。でもあの惜しげもない感じが好きな人は好きかも。

・ひぐらしのなく頃に

 特に内容の無いサイコスプラッタ萌えアニメ。

・らきすた

 原作は漫画。オタクな女子高生の日常。第1話だけ見た。いつ面白くなるんだろうと思って見てたら、最後まで面白くならなかったので、続きは見なかった。

・けいおん!

 原作は漫画。軽音部で頑張る女子高生の日常。深夜の再放送を一度だけ見たが、別に面白くなかったし先が気になるわけでもなかったので、続きは観なかった。

・創聖のアクエリオン

 SFロボットもの。第1話を見てすごくつまらなかったのでやめた。その後「第12話から面白いらしい」とDVDを借りてきた相方と一緒に見たが、やっぱりつまらなかった。12話まで耐えたが無理だった。オープニングの主題歌と映像は最高なのに、もったいない。

・とある魔術の禁書目録

 近未来ファンタジー。見ると不快になるのでやめた。主人公がヒロインの呪いを解く初回のエピソードだけは面白かった。

・あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない

 主人公の男子高校生のもとへ、小学校時代に事故で亡くなった初恋の女の子が幽霊になって現れる。彼女を成仏させるために、彼女がやり遺した「何か」を叶えてあげよう、と当時の仲良しグループを再結成する。と、設定だけでご飯何杯でも泣けそうなのに、それをあれほどまでに泣けないストーリーに仕上げたのはある意味すごい。主人公らが自分勝手でうじうじ悩んでばっかりでイライラする。そこへ「感動するでしょ?泣けるでしょ?」と言わんばかりに内容の無いお涙頂戴イベントを羅列されて更にイライラ。

アニメ談

私はいい歳こいてアニメが好きだ。
そこで、成人してから観たテレビアニメの超個人的「番付&レビュー」を書いてみる。
学位審査も終わったことだし。
ネタバレは自重しない。
イラッとする文章になるかもしれないけどごめんね。
好きなアニメをボロカスに言ってたらごめんね。
あとおすすめのアニメがあったら教えてください。
まずは番付。
A完成度の高い作品
マクロスフロンティア
天元突破グレンラガン
ちはやふる
B完成度はそれほど高くないが面白い作品
新世紀エヴァンゲリオン
涼宮ハルヒの憂鬱(第1期)
魔法少女まどか☆マギカ
Cいろいろ惜しいけどまあまあ面白い作品
とある科学の超電磁砲
ローゼンメイデン
ARIA
プリンセス・プリンセス
・ 輪るピングドラム
桜蘭高校ホスト部
ウィッチブレイド
屍鬼
TIGER & BUNNY
Dどこが面白いのかわからない作品
コードギアス 反逆のルルーシュ
天空のエスカフローネ
少女革命ウテナ
らきすた
けいおん!
ひぐらしのなく頃に
創聖のアクエリオン
とある魔術の禁書目録
あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない

2012年1月15日日曜日

ロックオン

自分のプレゼンを練習ために録音したんだが、自分の声を客観的に聞くと、妹に似てる。

2012年1月6日金曜日

失敗した

みんな私のせい。
なんかもういろいろと私のせい。
でも言い訳したい。
私の不注意であり、失敗であることは間違いないし、ラボの支出を締めなきゃいけないこの時期に、よりにもよってウン万円浪費してしまったのは全て私に責任がある。
けど、そのときの自分には不可避の失敗だった。そこを言い訳したい。自分の非を全部認めた上で、「でもこういう事情があったんですよ」って言いたい。

ちゃんと内容を書こうと思ったけど、長くてめんどくさいのでやめた。(←おい。)
じゃあなんでこんな構ってちゃんな文章を書いたかというと、言い訳できなかったフラストレーションを発散したかっただけなんだ。うん。

つーか私ここで凹んでる場合じゃないから。学位審査まで十日だから。失敗しましたごめんなさい、でサクッと気持ちを切り替えて学位審査に持っていかないと、私の6年がパーになるから。この6年の苦労が十日後一応のゴールを迎えるわけで、この十日は私の人生で何回もない頑張りどきなわけで、つまりブログ更新とかやってる場合じゃないから。

やっちまったわー。超やっちまった。あーつらいわーへこむわー。胃が張ってきたわーげっぷ止まらないわー。とばっちりで他の人も怒られちゃうし、ホントもうごめんなさい。来週のラボミーティングは公開処刑だなこりゃ。芋づる式にいろいろ全部私のせいですすみません。
穴があったら入りたい。

ぐへえ。
VPS