2011年6月21日火曜日

8月25日 ウルゲンチからブハラへ

7時半起床。ホテルで朝食をとり、8時半出発。バスターミナルへ。しかしながら、いつバスが来るのかわからない。毎度おなじみ「タクシ?タクシ?」と群がるドライバーをやり過ごし、ベンチに座って気長に待つことにする。と、ここにも新手のドライバーが現る。

「どこまで行くんだ?」「ブハラだ。」「乗ってけよ。」「バスで行くから結構だ。」「まあ話を聞けよ、一人15ドルで乗せてやる。」「え!!」

これ、タクシーにしてはかなり格安。他のドライバーは普通にその3倍の額を吹っかけてくる。どうやらこの運ちゃん、ブハラに私用があるらしく、ついでに客でも乗っけて小金を稼ごうという腹らしい。我々にとってはえらくラッキー。

というわけでほとんど時間のロスもなく、9時半に出発。少し風変わりなおっさんも客として同乗。このおっさん、なぜかアムダリヤ川の橋の真ん中で降ろしてくれと言い出し、その通りにしてあげたが、あの人あのあとどうするんだろう。

さて、できることなら客を満載してブハラに行きたいこの運ちゃん、ベルニーで停車して新たな客を物色し始める。客が捕まるまで我々のことは放置するつもりらしい。適当だ。こちらもタクシーを降りて周辺を散策。

1時間ほどベルニーに留まってようやくおっさんの客を確保した運ちゃん。11時半ベルニーを出発。140 km/h でぶっとばす。おっさんと百均の「ロシア語会話」用いてコミュニケーション。どうやら彼は兄弟の結婚式のためにブハラに行くらしい。

さて、1550分ブハラ着。予定より大幅に早い。バスだと8時間かかるそうなので、本当にあの運ちゃんに捕まったのは運が良かった。

ブハラの中央、ラビハウズで降ろしてもらう。ハウズは「池」の意で、ラビハウズは1620年につくられた人工の池らしい。オアシス都市国家ブハラの命の水。が、見た目は緑色で、飲んだら死にそう。洗濯したら余計汚れそう。

旅仲間が宿探しに出かけ、私は荷物番をしつつしばし休憩。ナーディール・ディヴァン・メドレセの石段に腰掛け、涼をとる。ブハラも町全体が遺跡という感じ。

と、一人の青年が「ツーリストか?」と英語で尋ねてきた。「そうだ。」「宿は決まってるのか?」「まだだ。」「うちのホテルにくるといい。」

お、これはまずいぞ。若干おろおろしていると、宿探し組が帰ってきた。「君らは仲間か?」「そうだ。」「うちのホテルに来いよ。」「いくらだ。」「一人10ドルだ。」

それはなかなかお安い。

「シャワーはついてるのか。」「もちろん。ちゃんとお湯が出る。」「クーラーは?」「ついてるよ。とても新しくてキレイな部屋だ。」

そんなにいい場所だったら「地球の歩き方」に載っているだろうに、とページを繰ると、

「いや、ガイドブックには載ってないよ。とにかく新しいホテルだからね。すぐ近くだからついてきてよ。」

やや警戒しつつ、すぐ近くだと言う彼の言葉を信じ、ついていく。と、本当にメインストリートのバハウッディン・ナクシュバンディ通りから路地を10 m も入らずに到着した。案内された部屋は想像以上に新しくてキレイ。35ドルもぼったくられた昨日の宿と比べてもずっと広い。エアコンも最新式。お湯も湯水のように使える。ここ ”MALIKJON B&B HOUSE” はかなりの掘り出し物だった。タクシー運ちゃんに引き続き、またしても青年に捕まってよかった。彼の名前はオリム。大学生で、夏休みはこのホテルでバイトらしい。

16時半、ラビハウズの屋外カフェでラグマンを食べる。

18時ホテルに戻り、シャワー・洗濯など。

今日の支出:19ドル

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