2014年7月2日水曜日

生理カップ

Twitter でもつぶやいたけど、今回は生理カップなるものを使ってみた。

http://www.amazon.co.jp/DIVA-CUP-Größe-ディーバカップ(モデル1-1個(海外直送品)/dp/B00CBT0WDS

以下、そのレビューをば。

生理カップは現在日本では製造・販売されていないが、アメリカ・イギリス・カナダ等では数十年前から普及しているポピュラーな生理用品らしい。
日本における生理用品の定義は
・経血を吸収処理することを目的とするもの
・使用面は、白色
なので生理カップはこの基準に当てはまらず、医薬部外品として販売することも出来ないらしい。
とはいえアマゾンでも楽天でも買えるので入手は簡単。
私がamazonで買った時は日本語の簡易説明書もついていたので安心。
ぐぐればいくらでも日本語での取り扱い方法はヒットするしね。
ただ安価な粗悪品も出回っているのだそうで、安くてマイナーなメーカーのものは避けた方が無難かも?

生理カップは膣に挿入し、経血を体外に漏らさないようにするものなので、その意味ではタンポンによく似ている。

タンポンと比較しての利点は
1. 再利用可
使い捨てのタンポンと違い、医療用シリコンで作られたカップは10年は使えるらしい。生理カップは3000円くらいで購入したので、タンポンを使い続けることを考えたら数ヶ月で元取れそう。
そして何よりゴミが出ないので地球に優しい。保険の意味で着けているナプキンを布ナプキンにすれば生理によって出るゴミを0にできる。

2. 長時間使用可
カップはタンポンよりかなり多くの量を収納できる。もちろん人によりけりだが、多い日でも12-3回の交換で済むらしい。
さらにタンポンと違ってカップはTSSのリスクがない(低い?)らしい。
というわけで、タンポンより長時間の装用が可能。タンポンは最長で8時間までしか使えないが、カップは12時間入れっぱなしでもOKらしい。

3. 経血量がわかる
カップ内に簡易の目盛りがふってあり、経血量を計測することが出来る。
だからなんだって話だが、興味はある。
健康管理の一助にもなる。

4. 膣が乾燥しない
タンポンは経血の量が少なくなると膣内壁の水分まで吸収してしまう。すると新たなタンポンを挿入する際摩擦で痛い。なので私はしばらく待って、膣内が潤ってから再度挿入するか、ナプキンのみで耐えるかしている。
粘膜が乾燥するのは膣内環境……常在菌やpHの維持という意味でもあまりよろしくないと思う。タンポンの細かい繊維が膣内にひっつきそうだし。
カップはシリコン製で水分を吸収しないので、経血が少なくなっても使用可能。

乾燥とは関係ないが、経血は液体だけでなく粘度の高いゾル状の分泌物もあるため、タンポンの場合経血が子宮口から出てもすぐには吸収されず、逆に子宮口を塞ぐ蓋となって子宮内に経血を押し戻す可能性があるらしい。でそれが月経困難症の原因の一つかもしれないそうだ(婦人科医談)。
その点カップは膣口付近に装着され、またカップ状の形状から、子宮口を塞ぐことはあり得ない。

5. 外から見えない
タンポンは経血が外に出ないので、プールや温泉で他人に不快な思いをさせずに済む。とはいえ、タンポンの白い紐を股間からプラーンとさせて温泉をふらつくのはなんとも恥ずかしい。尻に挟むなどして隠さねばならぬ。
その点カップは体外に出ている部分がほとんど無い。せいぜいカップの底部についている細いつまみが1 cm ほど出るくらいだが、それすら陰唇に覆われて、外からは全く見えない。
どのみち生理中の公衆浴場やプール利用は衛生面であまりよろしくないが、それはまた別の議論。

次に欠点。

1. 着脱が難しい。
カップは折り畳んで挿入するのだが、このときの太さはタンポンより太くチン○より細い。ので、大人女子向けだと思う。
私の使用しているディーバカップにはサイズ130歳未満・未産婦用)とサイズ230歳以上・経産婦用)があり、私は30歳だが未産婦であり初心者なのでサイズ1を選んだが、これなら結構スルッといける。

取説には挿入した後「カップを開くために底部をつまみ、一回転させる」とあるが、私にはこれができない。「できない場合は正しく装着されていない」と書いてあるが、異物感はないし多い日でもモレないので、たぶん私の膣の形状が「回らない・回らなくてもカップは正しく開く」んだろう。知らんけど。
あと取説の「尾てい骨と平行に入れる」の意味が分からない。私は膣が左方向に曲がっているので、挿入後体外に出たつまみ部分も斜めになってる。

まあアプリケーター付きで股間に直に触れる必要がほとんどないタンポンと比べれば「着けにくい」と言わざるを得ない。

が、より難しいのは外す方である。
タンポンは膣の奥で使うがカップは膣の入口で使うものである。なので取説には「つまみの部分は 1 cm 程度体外に出すこと。膣口から 1 cm 以上押し込まないこと」とある。
が、私の場合膣の形状の問題か、浅く着けても徐々に吸い込まれ、膣の奥の方で安定してしまう。膣口から1 cm どころではない。
出産よろしく腹圧をかけ多少カップが降りたところを、親指と人差し指を第二関節までつっこんで引っ張り出すしかない。カップ内は陰圧になっているので、引き出すにも結構力が要る(一応空気穴はついているのだが)。爪を短く切っていても小陰唇が挟まると痛いし、いくら大人女子といっても指二本突っ込んでごちゃごちゃやるのはそれなりに痛い。指汚れるし。

膣の長さは10 cm未満で、カップ自体にそれなりの長さがあるので、最悪膣の一番奥に行ってしまっても「指が届かない!取り出せない!」なんて事態にはならないが、紐を引っ張れば済むタンポンに比べればかなり煩わしいことには違いない。

引き抜く時に勢い余って経血をぶちまける事故を危惧していたが、わざとそうしない限りは大丈夫そう。

2. 再装着の際に洗浄が必要
カップの大きなメリットは再利用が可能という点だが、その前に洗浄をしなくてはならない。
完全な液体ならトイレにポチャッと中身を捨てられるが、ご存知の通り経血には粘度の高いゾル状の物体やらわけのわからない固形物もたくさん含まれていて、それらが取り出したカップにこびりついている。
私は一人暮らしなので、トイレでカップを取り出した後尻丸出しの状態で風呂場へ駆け込み、そこで水道水と石鹸で洗浄し、カップを再装着しているが、問題は出先である。

誰が来るかもわからない職場のトイレで、経血がこびりついたカップを持って個室から出て、外の洗面台で洗って、また個室に戻って再装着なんて出来ない。
ウェットティッシュなどで拭き取り、帰宅後しっかり洗うという手段も取れるそうだが、拭き取っただけで膣に入れるって個人的になんかイヤ。手も汚れるし。やはり流水でしっかり洗いたい。

生理カップが普及している欧米列強では公衆トイレの個室内にも洗面台が備え付けられていることが多いらしい。それなら個室内でことが済むから良いんだけどね。

家にいるときはカップを、外出するときはタンポンを、と併用するのが良いだろうね。
タンポンの何本分かでもカップに置き換えればゴミは減るし。




レビューは以上。興味を持たれた方はおためしあれ。


ディーバカップ使ってる人に質問なんですが、パッケージの中のバッジと針金とシールのようなものは何に使うんでしょう?

10/3追記。
ディーバカップについている謎のシールは万引き防止のタグだそうです。




コメントで匿名さまが教えてくださいました。
ありがとうございました!
VPS