2008年7月19日土曜日

7/18 ++狐忠信++


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
家族と国立劇場にて歌舞伎を観た。
歌舞伎初めてー。
といっても「社会人のための歌舞伎教室」という企画で、第1部は舞台の仕組みや花道について、鼓の組み立て方などを小ネタ満載で紹介するというもの。
初心者対象という事で、義太夫のセリフには電光掲示板の字幕つき(笑)。興味深かった。
 
第2部は「義経千本桜」の四の切「河連法眼館の段」。ていう言い方合ってるのかな。
 
ストーリーはこんな感じ。
 
義経は後白河上皇から平家討伐の褒美として「初音の鼓」を賜る。
「初音の鼓」とは桓武天皇の時代、旱魃で民が苦しんでいた時に、齢千年の妖狐の夫婦を捕らえてその皮で作った鼓のこと。その鼓を打ち鳴らす事で恵みの雨が降り、民は飢饉を免れたそうな。
で、その伝説の神器を賜ることは暗に「頼朝を討て」ということなんだ。鼓を「打つ」と「討つ」を掛けているらしい。
ということで義経らは兄頼朝に追われ、吉野の河連法眼の館に身を隠す。
その際義経は愛妾静御前に「初音の鼓」を形見として託す。
義経と分かれた後、静は頼朝からの追っ手に捕まってしまう。しかし危ない所を義経の家来の一人、佐藤忠信に救われ、以後静と忠信は共に義経に再び会おうと旅を続ける。
 
ここまで前説。「河連法眼館の段」はここから。
 
吉野に身を隠す義経に、佐藤忠信が会いに来る。
 
主従は再会を喜ぶが、義経が静は息災かと尋ねると、
「?私は母の病気で奥州に帰っていました。吉野には着いたばかりだし、静様にはお会いしておりません。」
ときょとんとする忠信。義経は怒って
「静をどこにやった!」
と他の家来に忠信の取調べを命じる。するとそこへ
「静様と忠信様がお見えになりました」
との報告が。
すでに忠信はここにいるのに、また忠信?
訝る義経は、すぐに二人を通すように命じる。
再会する義経と静。涙涙。
しかし静を護ってここまで来たはずの忠信がいない。
「おかしいな、さっきまで一緒だったんだけど…」
と言う静に義経はかくかくしかじか説明する。
「そういえば、他にも不思議なことが…」
静が旅を続けている間、しばしば忠信の姿が見えないことがあったらしい。しかし静が「初音の鼓」を打ち鳴らすと、どこからともなく現れて、鼓の音に熱心に聴き惚れるのだという。
ということはむしろ静と共にいた方の忠信の方が怪しい、ということでさっそく静は「初音の鼓」を打つ。
するとやはりどこからともなく忠信が現れたので、静は懐刀を取り出し、正体を問い詰める。
そして、
「誠の忠信様にご迷惑をかけて申し訳ないので」
と、彼は泣く泣く白状した。実は彼は「初音の鼓」のために死んだ妖狐夫婦の子ぎつねだったのだ。
鼓となった両親と離れがたく、また親孝行もできずに親を失った自分が不甲斐なく、忠信の姿を借りてここまで鼓についてきたのだという。
「しかしこうなった以上はお供することができません」
と狐忠信は姿を消してしまう。
静は呼び戻そうと再び鼓を打つが、音が鳴らない。それは子と別れた鼓の悲しみの表れだった。
義経は狐親子の情愛に胸打たれ、また父も母も失い実の兄に追われる我が身と重ね、涙涙。静も察して涙涙。
そこに再び狐忠信登場。
義経は今まで静を護ってくれた褒美として「初音の鼓」、そして義経の名前にちなんだ「源九郎」の名を狐忠信に与える。
源九郎狐は歓喜感涙。そのお礼に、義経の命を狙ってやってきた悪僧たちを妖術で翻弄、撃退し、嬉しげに去って行くのだった。
 
狐の忠信に萌える。しゃべり方や仕草がかわいすぎる。
獣耳&尻尾ちゅー萌えジャンルって、江戸時代からあったんだね。
 
あとその狐のアクロバティックな演出が凄かった。登場の仕方にも度肝をぬかれたし、こちらに消えたと思ったらあちらから現れる、という舞台の仕掛けが面白かった。
 
それから色彩がすばらしい。狐の白&静御前の紅の対比が美しかったし、どの場面も鮮やかな絵を見ているようだった。
 
この華やかさ、エンターテイメント性、エキゾチシズム、確かに外人ウケするだろうなぁ。
 
そして子ぎつねが両親への慕情を切々と語るシーンは泣ける。泣いた。
 
歌舞伎おもしろかったな。また観たい。

2008年7月11日金曜日

たわわわわ。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
たぶんヤブイチゴのなかま。
近所の庭にてたわわに実る。
写真は一部だけども、この家の柵一面に絡みついている。
黒く熟したのがとてもおいしそう。
きっと甘酸っぱいんだろうなぁ。

2008年7月10日木曜日

玉虫色の蜥蜴

昼過ぎおもむろにラボへ向かう途中、玉虫色のトカゲを発見!
写真を撮ろうと思ったが、すぐにコンクリートの割れ目に入り込んでしまったので、その姿を捉えることができず。
でもなんだかいいことありそう。
 
玉虫色のトカゲって見たことある? 私は物心ついてから5回くらい見たことがあるよ。
実家の近く、父方の祖母の家の近く、熊本城の石垣、三島、そして今回も三島。
 
玉虫色の美しさがあまりにも神々しいので、私にしか見えない幻なのでは?!と思ったりしたが、「玉虫色 トカゲ」でぐぐると結構目撃情報が。
そしてさらにサーフィンしてるうちに、種名に辿り着いた!
 
その名も……
 
 
 
 
 
 
 
ニホントカゲ (Plestiodon japonicus)!
 
 
 
あら普通。
 
以下ウィキペディア引用。
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全長は20cmほどで、ニホンカナヘビに比べると体が太くてつやがあるので区別できる。成体の体色は褐色で、体側には濃い褐色の縦線があるが、幼体は黒褐色の体に5本の金色の縦線があり、尾が青い。幼体と成体で体色が違うため、別の種類と思っている人も多い。

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つまり私がしばしば見かけたのはニホントカゲの幼体というわけだね。
 
文章も写真もしっぽだけが青く美しいように見えるけど、実際は頭から尾に向かって赤で始まり紫で終わる虹色。
本当に神々しい。
 
また会いたいなぁ。

紫陽花


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
『紫陽花』って、いいよね。字面が。
箱根登山電車に乗って、紫陽花を見てきました。
三島にいるうちに、一度は行こうと思ってたんだよね。
夜の部はね、紫陽花がライトアップされてるのだよ。
途中で蛍も見られたよ。
綺麗だった。
VPS