2012年9月27日木曜日

不妊症カップル 男性にも原因

(mixiニュースから。記事は最下部にコピペ。)

このタイトルで「ハァ?」と思ってクリックしたら、記事内容にも「ハァ?」と思ってしまった。 

「不妊症カップル 男性にも原因」って書かれると「不妊症の原因は基本的には女性にあるけど、ごくまれに男性にも原因があるですって!!(驚)」ってニュアンスじゃん? 
いや、実際にそう思っている人が多いんだろうね。そう思っている人はこのタイトルで興味を持って記事を読んでくれるかもしれない。タイトルを考えた人が男性不妊を意外に思ってたかどうかは関係がないし、実際私もクリックしちゃったんで、「良いタイトル」なんだろうな。

で、このタイトルから予想される記事の内容は「男性不妊の解説」だと思うんだが、実際に読んでみたらそうでもなかった。というか、本タイトルは「20代から意識しておくべき、不妊症の現実とは?」で、男性不妊について特に言及するものではなかった。 

私がこの記事から学ぶことは何一つなかったけど、知らない人もいるんだろうし、定期的にこういうコラム?がSNSなど人目に触れやすいところに掲載されるのは意味あることなのだろう。 

でも結局 
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「今の日本では、20代は社会に出たばかりで、結婚や妊娠について考える余裕がない人も多いでしょう。だからこそ、若いうちから自分の生物学的な生殖能力を意識し、大切にしてほしいですね」(同) 

将来、妊娠を希望するなら、早めに “産みどき”と“産めるカラダ”を意識しておこう。 
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で締めているのがなんだかなあ。この記述はもちろん間違ってはいないけど、意味もないよね。「身体的」な意味で産める時期と「社会的」「経済的」な意味で産める時期がズレているのが問題なのであって、それは個々人の努力ではどうしようもない。 

しかもなんだかんだ言ってこの記事の主張は「女は若い方がいい。男性不妊の場合でも女は若い方がいい。」ってことだよね。部分的には間違っていないけどこういう書き方すると 
「不妊の原因は確かに俺だが、治療がうまく行かないのはお前が年増だからだ。若い娘なら体外受精でもすんなり着床するだろうに。つまり子どもができないのはお前のせいだ。」 
と言い出すアホが出てきそうで怖い。 

以下この記事とは直接関係はないんだけどさ。 
少し前にNHKで卵子の老化について取り上げられたことがあったんだけど、観た人いる?私は番組そのものを見たわけじゃなくて、あとでNHKのサイトで番組内容を読んだだけなんだけど。で、その番組では 

・女性の年齢が上がるにつれて妊娠しづらくなるというデータ 
・女性の年齢が上がるにつれて不妊治療が成功しづらくなるというデータ 
・女性の年齢が上がるにつれてダウン症等先天性疾患のリスクが上がるというデータ 

が提示されていたらしい。そして、「女性は出生の時点で卵のストックが決まっており、第二次性徴期以後そのストックから一つずつ卵子を成長させて排卵する。排卵以外でも卵は年齢を重ねるごとに減少し続け、ストックは目減りして行く一方。またその卵のストックは排卵されるまで体内環境に影響され続け、リニューアルされることはないので、若ければ若いほど卵の質がいい。」などと解説していたらしい。 

これは正しい。女は若いほど良い。しかし問題は「女は若いほど良い」というメッセージが「男は若くなくてもいいけど、女は若いほど良い」に飛躍する愚か者が少なくないということなんだよね。 

女性の年齢が上がるにつれて妊娠しづらくなるというデータ。 
これ、どうやって統計取ったか知らんけどさ。女性の年齢が上がるほど相手の男の年齢も上がるんじゃないの?歳の差婚もあるし、パートナーの年齢が正確に比例しないのは当然だけど、20歳女性の夫の平均年齢と40歳女性の夫の平均年齢は違うよね。 
つまり「女性の年齢が上がるにつれて妊娠しづらくなるというデータ」は男性の年齢が上がると妊娠しづらくなるという可能性を否定できないと思うんだけど。 

あと「卵子は経年劣化する」=「精子は経年劣化しない」ではない。 
女は出生時のストックを消費し続けるだけだけど、男は新しく生産するだろww 
って?その通り。男性は精子の元になる細胞を産まれた時から持っていて、その細胞が分裂することで新しい精子がどんどん作られる。精子の元になる細胞は、精子だけでなく「精子の元になる細胞」自身を作ることもできるので、枯渇することはない。 

だから何?結局「出生時から持っている細胞」を消費していることには変わりないよね。仮に「精子の元になる細胞」のゲノムがダメージを受けたら、その細胞から生じる「精子」あるいは「精子の元になる細胞」にはダメージごとコピーされる。細胞が変わっても、体内環境の変化による精子へのダメージはそういう形で蓄積される。 

もちろん全く分裂をしない卵子と違って、常に分裂し続ける「精子の元になる細胞」はダメージ修復機能も動きやすいんで、ゲノムの傷の治りやすさは卵子と精子では違うと思うけどね。でも分裂するということはそれだけエラーが入る機会も多いわけで、卵子と精子どちらが劣化しやすいか、なんてわからない。 

ゲノムメンテナンス以外でもさ。「精子の元になる細胞」は年齢とともに減少するし、分裂能も減る。ホルモンバランスも加齢と共に変化するし、精子を輸送、保管、放出する臓器の機能も衰える。

髪の毛は常に生えたり伸びたりするけど、毛質が悪くなったり白髪になったり禿げたり「老化」するじゃん。
皮膚は常に新しく作られるけど、くすんだり皺になったり硬くなったり「老化」するじゃん。
なんで精子だけ「老化しない」と信じ込めるのか不思議。
 
何が言いたいかというと、 
・妊娠出産にあたり、男も女も若いに越したことは無い 
・妊娠出産といったデリケートな問題で、女性を不当に軽んじたり全責任をなすり付けたりするド低能が一日も早く絶滅しますように(その低能の中には女もいるのでタチが悪い)。 

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20代から意識しておくべき、不妊症の現実とは? 

オズモール - 09月20日 00:00 
晩婚化によって増えているのが、不妊症のカップル。現代では、約10組に1組が不妊症と言われているのだとか。順天堂大学産婦人科学講座主任教授、竹田省さんは、「WHO(世界保健機関)が行った調査では、不妊症のカップルのうち、約半数が男性にも原因があることがわかっています」と話す。 

「女性の不妊の原因にはまず、卵子が育たない、排卵しないといった排卵の障害があります。そして、卵管が細い、もしくは詰まっているといった卵管の障害、受精卵が着床しにくい、精子が侵入しにくいといった子宮や卵の障害も挙げられます。また、子宮内膜症やクラミジア感染症などが原因のこともあります」(竹田省さん) 

一方、男性側の不妊の原因としては、精子の障害や精管の障害、勃起や射精がしにくいといった性機能障害があるという。 

「男女ともに検査をする必要がありますが、女性の場合、まずは基礎体温をつけながら、ホルモンの分泌状態や子宮・卵管の形態、閉塞状態などを調べます。さらに、超音波検査や性病検査、子宮頸がんや子宮体がん検査なども行います」(同) 

不妊治療ではいきなり高度な治療を行うのではなく、段階を踏んでいく。第1段階は、排卵日を予測し、適したタイミングで性交渉を持つ「タイミング法」。排卵誘発剤を使う場合もある。 

「第2段階は『人工授精』です。これは、正確に予測した排卵日に合わせて採取した精液を濃縮し、子宮に注入する方法があります。高齢者などでは、最初からシャーレの中で卵子と精子を混ぜ合わせて自然に受精させる『体外受精』を行います。精子の数が少なかったり、動きが悪かったりする場合には、顕微鏡を使って、精子を直接卵子に注入する『顕微授精』という方法があります」(同) 

このように、医療による解決法は増えたものの、妊娠に適しているのはやはり20代だとか。不妊治療の成功率は、年齢に反比例して下がっていくのが現実とのこと。 

「今の日本では、20代は社会に出たばかりで、結婚や妊娠について考える余裕がない人も多いでしょう。だからこそ、若いうちから自分の生物学的な生殖能力を意識し、大切にしてほしいですね」(同) 

将来、妊娠を希望するなら、早めに “産みどき”と“産めるカラダ”を意識しておこう。 


20代から意識しておくべき、不妊症の現実とは? 
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=2159855&media_id=78

2012年9月8日土曜日

仙台城趾

仙台城趾に行ってきた。



仙台城趾内の冴えない神社。


人々の欲望が渦巻いておる。


仙台市内を一望。

伊達政宗公と燿子さん。


政宗公コスのバイトの兄ちゃんが説明してくれたり一緒に写真撮ってくれたりする。


さすが政宗公、ケツも馬並。


かっこいいなぁ。




踏むぞコラ。



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