2012年12月31日月曜日

2012年 まとめ

あと1時間半で終わる2012年に関する備忘録。

今年は私にとって人生の境となるような大きな出来事がたくさんありました。
それから、新しい人間関係が広がったり、古い友人との繋がりが復活したり、わくわくすることがたくさんある年でもありました。

来年はいよいよ三十路。人生はいつだってやり直せると、言うだけなら簡単だけど、私に残された長いようで短い残りの人生を決定する重要な時期に来てしまった。
後悔のない人生にするためにも、易きに流れず、踏ん張っていきたい。

みなさま、今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
良いお年を。

2012年12月25日火曜日

もし二千年ちょい前にツイッターがあったら


今年のイブの夜はツイッターでちょっとした企画をやってみた。
その名も「もし二千年ちょい前にツイッターがあったら」。
2421:00から253:00までのネットで言われる「性の6時間」に、その元凶である一組の若夫婦へ思いを馳せてみようかな、と。
Facebookmixiへの転送設定をしているので、フレンドやマイミクの方にはしつこいと思われたかもしれんね。申し訳ない。
でも本人はすごく楽しかったです。
リツイートしてくれた方もありがとうございました。

で、せっかく書いたので、以下にコピペしようと思います。
一番こだわったのは投稿時間。そこも合わせて見てもらえると嬉しいです。

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2012.12.24 21:13
マリア「ベツレヘム着いたなう。宿屋たらい回しなう。」

2012.12.24 21:22
ヨセフ「宿どこかたのむ」

2012.12.24 21:27
ヨセフ「しくった今日はイブだった。どのホテルも満室。リア充爆ぜろ。妻子の命がかかってんだよ。」

2012.12.24 21:43
マリア「あー、これはやばい。今夜生まれるかも。」

2012.12.24 22:15
ヨセフ「とりあえず町外れの民家の厩舎を借りられた。妻が長旅で消耗しきっている上、今夜産まれるらしい。なんとかもって欲しい。」

2012.12.24 22:29
マリア「陣痛の中休みなう。厩舎若干寒いけど、干し草ふかふか。馬臭くて癒される。」

2012.12.24 22:36
ヨセフ「民家の人が近所の女性陣を集めてくれた。お産を手伝ってくれるそうだ。マジ救世主。超感謝。」

2012.12.24 22:55
マリア「いてーよ!!!(# ゚Д゚)ゴルァ」

2012.12.24 23:11
ヨセフ「代わってやりたい。俺何もできない。」

2012.12.24 23:49
マリア「ヒッヒッ(゚皿゚)フンヌー!!!」

2012.12.24 23:56
ヨセフ「神様仏様、何でもしますから、どうかどうか」

2012.12.25 00:01
イエス「俺☆爆☆誕」

2012.12.25 00:03
ヨセフ「息子キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!」

2012.12.25 00:25
ヨセフ「なんか羊飼いの人たちがお祝いに来てくれた。それはいいけど、俺のツイアカ特定されてる?」

2012.12.25 00:33
ヨセフ「羊飼いの人に訊いたら、なんか神のお告げで来てくれたらしいです。ガブリエルさんかな?俺の子マジ神の子。」

2012.12.25 01:01
ヨセフ「なんか偉い人キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!」

2012.12.25 01:12
ヨセフ「東方の学者先生だそうです。3人おられます。乳香と没薬と黄金をくれました。ありがとうございました。俺の子神の子過ぎワロタww

2012.12.25 01:30

ヨセフ「お客さんもお産を手伝ってくれたご婦人方もみんな帰りました。本当にありがとうございました。妻も子も眠りました。二人とも生きてて本当に良かった。神様ありがとう。俺ももう寝ます。おやすみなさい。」

2012年12月23日日曜日

手羽先の唐揚げ

レシピのリクエストにお応えして!

材料
手羽先 12本
味塩こしょう 適当
片栗粉 大さじ4(多過ぎかも?)
サラダ油 適当(揚げ用)
☆醤油 大さじ3
☆酒 大さじ3
☆みりん 大さじ3
☆ハチミツ(砂糖でも可) 大さじ1.5
☆おろしにんにく(チューブでも可) 適当
☆おろししょうが(チューブでも可) 適当
(☆はタレの材料)

1.☆を混ぜて、フライパンで軽く煮立たせた後冷ましておく。
 (フライパンじゃなくてもいいけど、底面が広い方がいい。)
2.手羽先に味塩こしょうをふる。
 (私はビニール袋に手羽先と塩こしょうを入れてもむもむしたけど、そこまでしっかりやらんで良い気もする。)
3.手羽先に片栗粉をつける。そこまでしっかりつけなくてもいいと思う。表面がさらっとするくらい。
 (私はビニール袋に片栗粉を追加してもむもむしたけど、片栗粉がつきすぎてしまった。つきすぎた片栗粉が油分を多く吸ってしまったせいか、なんかしつこい唐揚げになった。)
4.約160℃に熱した油で8分ほど手羽先を揚げる。160℃は油に浸けた菜箸の先から泡がぷつぷつ出る程度。弱火で温度キープ。
 (揚げるのに使うのはフライパンよりも、底面が狭い鍋の方が油が節約できて良い気がする。油が浅かったら適宜手羽先を裏返す。)
5.約180℃に熱した油で2分ほど手羽先の表面をカリッと揚げる。180℃は油に浸けた菜箸の全体から泡がぼこぼこ出る程度。中火〜強火で温度キープ。
6.揚がったらすぐ1.のフライパンに移し、熱いうちにタレを絡める。

できあがり!

ネットでは手羽先に塩こしょうや片栗粉をつけないレシピもあったので省略可だとおもう。
タレを絡めた後白ごまをつけるレシピもあった。

お試しあれ〜

2012年12月18日火曜日

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q



 













ネタバレ自重しない。 
前作序、破の感想はこちら。
http://aqualerius.blogspot.jp/2009/08/blog-post.html

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」観てきた。 
良かった点は 
・映像:迫力満点。映画館で観る価値あり 
・音声:迫力満点。映画館で観る価値あり。 
・演出:カメラワークが最高。オープニングからぐいぐい引き込まれた。さすがエヴァ。 
・全体:物語とか設定の整合性とかそんなものはどうでもよくて、とにかくワクワクした。ミサトさんかっけー!アスカかっけー!何かよくわからん戦艦かっけー!リリスだかアダムだかの死体グロキモかっけー!!!そんな感じ。 

うん、とにかく頭空っぽにして楽しむアクション映画という気持ちで臨めば充分以上に満足できると思う。 

以下気に入らない点。 
新劇場版の序・破と観て、その続編たるQや如何に?と期待して行ったら散々だった。 
全然続編じゃないね。そしてもちろん新作の第一話というわけでもない。 
なんか知らない映画の途中から始まり、途中で終わった感じ。しかもその続きを次の完結編(笑)で見せようとする気が全く無い。 
思わせぶりに始まり、思わせぶりに終わらせて、なんの問題解決もなく、思わせぶりな単語を投げっぱなしにして、また世のオタクどもを考察や議論で沸かせようという下心が見え見え。
でもね、物語作りで一番難しいのは初めと終わりなんだよ。大風呂敷を広げるなら誰にでもできるんであって、それをいかに畳み、うまくオチをつけるかということが作家の腕。そしてその物語を最後まで見据えて初めて「初め」が書ける。「初め」を書いているときに「終わり」が決まっていない物語は駄作だ。少なくとも私はそういう作品は嫌いだ。 
Qは「敢えて初めと終わりを書かない画期的な作品!」ではなく、製作陣に初めと終わりを書く能力がなかっただけに見える。そのくせ「お前らこういう難解で高尚な作品好きだろ?」ってドヤ顔してるところに腹が立つ。汚い落書きを突き出して、「ピカソだって初めは理解されなかったんだ。この絵だっていつか評価される。時代が追いついてないだけだ。」って言ってるみたい。 

ん?Qは破の続きの世界だって?破のラストでプチサードインパクト(笑)が起こって、その後の世界だって? 

そういう意味での「続き」じゃないんだよね。何というか……「破」を作っているときに「Q」のこと全然考えてないよね? 
「Q観たいけど、その前に序と破も観なきゃ……」と思っている人は大丈夫。序と破は観なくてもQはわかる。わからなかったら、それは序と破を観てもわからないところなので、安心して欲しい。 
4話完結の新シリーズ!と言うからには、「序」製作段階から完結編まで話ができていないとダメだと思うわけ。いやダメかどうかは知らないけど、私はそういう行き当たりばったりなのが大嫌いなわけ。製作陣のテクニックを微塵も感じない。その辺の同人作家みたいな真似を、仮にもプロが金を取ってまでやるな。 

そう、新劇場版は公式による同人作品だね。かつてウケた作品の人気キャラを使って二次創作してるだけ。新劇場版の各作品は連作ではなく、それぞれが一話完結のサザエさんのようなもの。しかもサザエさんと違って一話で完結できてない。それは表現上のテクニックではなく、製作陣に能力がないから。 
きっと次の完結編(笑)も完結させる気なんてサラサラないんじゃない?Qの続きではないのは当然として。だってテレビ版も旧劇もオチはひどいもんだったしね。この製作陣、締めを書く能力に圧倒的に欠けるんだよ。オイシイところだけオイシく書いてるだけ。それこそ設定だけはノート何冊分も作り、一番熱いバトルシーンだけ断片的に書く、中学二年生の黒歴史ノートと同レベル。 
それでも観に行っちゃう私のようなファンがいるから余計にひどいんだよな。エヴァは売れるから、完結させるのはもったいない。完結させることに何の商業的メリットもない。 
エヴァは作品ではなく、コマーシャルコンテンツに過ぎないってことだ。 

ここまでQの中途半端っぷりと製作陣の自己陶酔に関する文句。 
ここから内容に関する文句。 

登場人物の誰一人に対しても共感できない。 
ミサトの頭悪すぎ。なんでシンジに何の説明もしないの?そりゃ感情的には話したくもないでしょうよ。でもそこは冷静になって、シンジが目の届く範囲から出ないように、シンジが二度と暴発をしないように管理すべきじゃないの? 
しかもなんでちゃんと監禁しないの?なんでわざわざシンジをコックピットに入れるの?単に罵倒しただけだよね?シンジを混乱させただけだよね?それでシンジがヴィレを離れるリスクを激増させただけだよね?そんな中途半端な場所に置くから、うかうかレイに持って行かれるんじゃないか。 
そしてさっさとシンジ殺せよwwまあレイに持って行かれたところでは無理だったにしても、最後あのタイミングで殺すくらいだったら槍抜く前に殺せよ。もちろんその時死ぬのはシンジではないし、ミサトはそれを知る由もないわけだが、ミサトの知っている範囲でミサトの立場に立つならエヴァ2・8投下したときにスイッチ押さないとダメじゃん。 
いや、ミサトはシンジを殺せなかったんだよね?人類をほぼ滅亡させ、あまつさえとどめを刺そうとしてるシンジだけど、それでも彼女はシンジを殺せなかったんだよね?ミサトはそういう情に厚い女だ。 
っていう言い訳もできないよね。だって結局スイッチ押してるじゃん。タイミングを大幅に間違えただけで。ミサトは無能と言わざるを得ない。 
まあミサトはテレビ版のときから庵野の理想の女性像を全部盛り込んだような、軸ブレブレのご都合キャラだったけどさ。 

シンジもなぁ。破ではテレビ版とは打って変わって逞しい男に成長したのに、すっかり女々しくなってカオル君に籠絡されちゃってさ。がっかりだ。 
あとわからないのが、なぜ全幅の信頼を置くカオルが止めたのに槍抜きを強行したのかってこと。 
なぜ「槍を抜けば世界が救われるよっ☆」のカオルは信用するのに「あかん、この槍ちゃうわ、抜いたらあかん」のカオルは信用しなかったのか。 
うん、抜かないと物語が進まないからだよね、わかるよ。でも物語を動かしたい方向に動かすためにキャラの整合性を犠牲にするのは素人のやること。シンジに槍を抜かせたいなら、誰が観てもシンジに共感する形で、シンジが抜かなきゃしょうがない状況まで追い込まないとダメ。 

それからシンジの「ピアノ素人設定」はいらない。一本指打法のシンジが一日でカオルと連弾できるようになるなんてファンタジーにもほどがある。あれは一日のように見えて、シンジのピアノが上達するまでの長い年月を暗示しているのだ、という好意的解釈もできるけどさ。それってどれくらいの年月?5年じゃ無理だよ?ピアノ以降の物語は破終了時点から20年以上経ってるってことになるけど? 

でさ、序破ではどうだったか忘れたけど、テレビでは確かシンジはチェロの名手だったんだよね。その設定でよかったじゃん。チェロがあれだけ弾けるなら、ピアノがそこそこ弾けても不自然ではない。なんで無理矢理ピアノ素人設定を付け足しちゃったかなー。チェロの名手だったことを忘れちゃったのかな(笑)。


あと14年後設定は余計だと思う。14年後じゃなくても話通じるし、逆に14年後にしちゃったせいで設定に無理が生じたというか、言い訳がましいような、取ってつけたような設定が増えた。 
14年後というからには背景の変化、状況の変化だけでなく、人物の変化を描かないとダメだと思う。29歳(だっけ?)のミサトが43歳だよ?14歳のアスカが28歳だよ?でも何の変化もない。 
プチサードインパクト(笑)が起こって14年。映画の語るところによると戦いの14年。その過程でミサトはネルフを見限り、クルーの多くを引き抜いて新たな組織を作った。 
この間どう考えたってみんな世界に翻弄され、擦り減り、何かをいくつか乗り越えてるじゃん。14年間引きこもってるNEETじゃないんだから、変化してないとおかしいんだよ。 
でもそれが全く無い。シンジと同様、登場人物丸ごと14年後の世界にタイムスリップしたみたい。 
いや、難しいと思うよ。語られない部分の14年間。キャラのアイデンティティを壊さずにキャラを成長させる。14年をセリフで説明するんじゃなく、老けた顔で説明するんじゃなく、行間で表現する。でもできないことじゃないと思うよ。グレンラガンとか見事な作品もある。 
要するにエヴァの製作陣のレベルが低い。どうせできないんだから、14年後なんて中二設定をつけなきゃいいのに。 


うん、14年後にしたのも、シンジと同時に視聴者にも「浦島太郎感」を持ってもらいたかったんだよね。そしてシンジを徹底的に孤独に追いつめたかった。気持ちはわかる。でもね、続編を作るにあたって前作と時間を隔絶させるのは相当テクニックが必要なんだよ。グレンラガンはレベルが高かったからああいう荒技ができたんであって、素人が安易に手を出しちゃいけない手法なんだよ。ここも「シンジの孤独」を表現するために物語の整合性を失っていると言える。

しかもエヴァのパイロットだけは外見が成長しないって(失笑)。そうだねそうだね、アスカやマリをアラサーのオバハンにするわけにいかないもんね。その気持ちはよくわかるけど、それは素人のやること。プロならもっと上手に処理しなさいよ。なんだよエヴァの呪縛ってwwご都合にもほどがあるww物語作り舐めてんじゃねーぞww 
ここでも「キャラの外見を老化させたくない」ということのために、設定の整合性を犠牲にしているんだよね。  

あとシンジがトウジのお下がりを着るシーンがイミフ。うん、わかるよ、あれでトウジの死を暗示したんだよね。あれがシンジに真実を渇望させる切欠なんだよね。そして自分が引き起こしたプチサードインパクトによって、第三新東京市が塵も残らない廃墟になったことを目の当たりにする。破でレイを助けるために行ったことが、学校の友人達をはじめとする大量の人間を殺害することになってしまった。 

ん?塵も残らない?塵も残らないのに、どうしてトウジのシャツが完品で残ってるのさ。もちろんトウジの死体が着ていたものではないだろうけど、自宅で保管していたにしても何故あんなに綺麗に残っているんだ。シャツだけが。 
「シャツでトウジの死を暗示」はそれだけで破綻してると思う。考えが浅すぎ。


要するに庵野及び製作陣の中二病と自己陶酔は、テレビ放送から17年間経った今でも健在ってことだ。
他にも文句はいろいろあるけど、この辺で。 

あと、同時上映の短編作品「巨神兵、東京に現る」(だっけ?)はすごく気に入った。 
何のヤマもオチもイミも無いんだけど、作品に圧倒的なパワーを感じた。スピルバーグの「激突」みたいな、不条理にぐいぐい引き込まれるような。短編だからこその完成度だと思う。 

Qはどうあれ、巨神兵を観るためだけに映画館に足を運ぶのもアリ。好き嫌いは分かれそうだけど。

2012年11月30日金曜日

清水寺、夜の拝観

11/20、京都出張のついでに清水寺の夜の拝観に行ってきた。

夕闇に沈みつつある京都の街。京都タワーが見えるね。

夜の拝観が入場前だったので、お土産物屋をうろうろ。

地元のボランティアの方かな?清水寺ではこの白い法被を着た人々が観光客の誘導や整理を行っていた。

初音さん4万3千円ですって!

八つ橋しゅーなるものを購入。もちろん季節限定秋栗カスタードを。

でかい。シューがうまい。ニッキがきいてるね。


あげもの。

具を練り物の衣に包んで揚げるらしい。私はじゃがバターを購入。

 そうこうしているうちに開場。




お胎内巡りに挑戦。


内部は本当にまっくら、真の闇という感じで、前方を歩くカップルに激突しないかと気が気ではなかった。
でもお胎内巡りは昼の方が面白いかもね。入る時の真っ暗感と出る時の眩しさがこのイベントの醍醐味だと思う。


紅葉の陰から京都タワーを臨む。


成就院の有名らしいお庭も季節限定で見せてもらえる。

見せてもらえた。お庭の写真撮影はNG。

紅葉のライトアップがキレイ。

いよいよ清水の舞台へ。



この写真が一番お気に入り。上の写真の塔が右上にあって、そこから参道が左下までうねっている。ライトに照らされる紅葉も綺麗だね。

そして清水の舞台と京都の夜景。京都タワーが目立つなw

 以下、ライトアップされた紅葉とそれを映す水面。




 これでおしまい。お疲れさまでした。

2012年11月28日水曜日

自画自賛3

これで最後。自画自賛1、2の続き。 



4. 俳優がすごい 

特に次郎と組長のはっちゃけっぷりがすごい。この作品であれだけ客席をどっかんどっかん言わせたのはこの二人の功績と言っても過言ではない。普段の温和な二人の姿からは考えられない豹変っぷりだ。
乙姫役の私は自作パペットで亀役も担当し、一人二役でなんとか次郎&組長ばりの存在感を保ててた気がする。 
「僕は次郎、浦島次郎だ。」
の、何もかもから解き放たれたような満面の笑みがヤバい。
あと次郎&乙姫からそこはかとなく愛を感じるのが良いね。特に「学園天国」。二人とも役者だわ(自画自賛)。

5. 声優がすごい 

定期演奏会の第2部では演技をする俳優とセリフを言う声優が分かれている。俳優の人数分ピンマイクを揃える財力も無ければ、地声を張るほどの技術も無いんで、舞台袖にある2本のスタンドマイクに向かって声優が入れ替わり立ち替わり、アニメのアフレコよろしく俳優の演技にセリフを吹き込むわけだ。 
で、この声優陣の技量がすごい。私はこの代の演出長になれて超ラッキー。 

次郎役は吹奏楽部部長。声優2回目のベテランで、安定のイケメンボイス。何より本人にイケメンボイスの自覚があるんで、演技に迷いが無い。 
対する乙姫役は2年生のフルート女子。まるで女優のようにエロ可憐な美しい声で、迷わず配役した気がする。 
それから何と言っても亀役、巻き子さんの怪演……もとい熱演。いやホント、亀あっての浦島次郎だったよ。 
組長の声優も良かったなー。彼は声優2回目の2年生で、なかなかドスの利いた悪役声を出してくれてた。かと思えばところどころで浪々と歌声を披露したりね。次郎役とのコンビネーションも良かった。 
あと個人的に推したいのが、悪者Cの「てめえ、口の利き方に気をつけろってんだ!」ってセリフ。2年生の彼のセリフは確かこれだけだったと思うけど、なんかわけわからん魅力があって好きだったな。 

声優の技量は彼らのものだが、その演出は私の功績でもある。やってよかったと思うのは、今まで「俳優の演技に合わせて声優が話す」だったのを「声優のセリフに合わせて俳優が演技する」に変えたこと。俳優の演技を待ってしまうと妙な間ができたりテンポが悪くなってしまったりするんだよね。声優が勝手に話を進めて、俳優がつられて動く方が自然だし楽になったと思う。 

6. 1年生がかわいい 

うん、1年生がかわいかった。男の子も女の子もかわいかった。 
海の仲間役の子達には無理難題を強いてしまったな。曲に合わせて手品とか、舞台上でセーラー服生着替えとか。彼女らのパフォーマンスなくして浦島次郎の成功は無かったよ。組長の子分役もサングラスにアロハシャツorジャージで、なかなか良い演技してたw 
ダンスも良かった。振付けを2年生の後輩に丸投げしたんだけど、本当に素晴らしかった。後輩を信頼してよかった。 
あと1年生には縁の下の力持ち的役割をすごく頑張ってもらった。次郎の放置した楽器を定位置に持っていったり、マンボウ持ってうろうろしたり、手品グッズの出し入れしたり、本当に大活躍だったな。彼らのおかげで劇をスムーズに進めることができた。そしてその采配をしたのは私だ。 

あと10年経って客観的に見てみると、高一と高三て全然違うね!高一はまだ中学生っぽいというか、体もできていないし、若いというかあどけない感じ。高三にもなると身長も伸び、体もがっちりして、若さに欠けるが貫禄が出るというか、ただならぬオーラを放っている。次郎、乙姫、組長という主要キャラを3年生が謎のテンションで演じ、周りをかわいい1年生が囲む図は絵面的に成功していたと思う。 

7. 会場の使い方がすごい 

浦島次郎では俳優が積極的に客席に出たり、舞台裏をかけずり回って上手袖と下手袖を往復したりなど、会場を広く使った。 
冒頭乙姫とチンピラが客席両端から会場に入って、全速力で舞台に登り上手袖に抜ける演出はまさに神だね!これでいきなり客を惹き込んだね。歓声も上がったしね。つーか、客席両端でどうやってタイミング合わせて入ったんだろう。 
ヤングマンで客席に出て「Y!(Y!) M!(M!) C!(C!) A!(A!)」とやったのも受けたなー。 

あとドリル時の1年生のダンス、曲の要所要所でステージに出て踊ってもらい、あとは引っ込んでもらうことにした。その振付けも2年生にお願いしたんだけど、彼らは出番が少ない代わりに袖に引っ込んだら舞台裏を猛ダッシュして、次の出番のときには反対側の袖から出たりなど、かなり凝ったことをしてたんだよね。で、ドリルのコーダ部分ではジャンプしながらステージに入り、ドリル隊に合流するという。素晴らしい演出だったわ。 
次の年、3年生になった彼らが作った第2部は本当にレベルが高かった。 

8. ドリルがすごい 

ステージドリルの強豪校でも何でもないうちの部は、もちろんドリルの指導者もおらず、歴代演出長が見よう見まねで振りつけるわけだが、その割にはなかなかの出来だと思うんだよね。
そしてこの年のドリル、「オーメンズ・オブ・ラブ」は傑作だったと思うよ(自画自賛)。 
特に19-26小節目の8小節、43-46小節目の4小節がいいね(細かすぎて伝わらない)! 
ドリル作成に当たって気をつけたのは、観客は上からでなく前から見るということ。どんなに複雑な図形を描いても、前から見てぐちゃっとしてるんじゃ何も伝わらない。 
だから「どんな隊形か」ではなく、「どうやってその隊形になるか」ということに重点を置いたわけさ。高速移動も無理矢理交差も全ては動きを魅せるためなのだよ。無茶させてごめん。そしてありがとう。 
Cl & A.Sax の Soli の後の動きなんか、10年ぶりに見て鳥肌立つくらい感動しちゃったよ。 
観客の拍手に対してお辞儀した Soli の 4 人が、待つことも急ぐこともなく列の流れに同化し、そして全員で大きな二重円を作る過程が見事だったわ。 



ここまで読んでくれた人ありがとう。本当にわけのわからない自慢話で申し訳ない。 
アラサーになった自分の心を動かす作品を高校時代に作れた自分は、すごくいい青春を送らせてもらったんだなとつくづく思う。

自画自賛2

自画自賛1の続き



1. 脚本がすごい 

脚本は基本的に私が書いていたはずだが、巻き子さんにだいぶアイディアをもらったりダメ出ししてもらったりした気がする。一部執筆もお願いしたんだっけな?他にもいろんな人に回し読みをしてもらって随分ブラッシュアップしたので、私としては「みんなで書いた」という気持ちでいる。 
で、その脚本がおもしろいんだよ!ストーリーがきちっと収まるところに収まっているし、ところどころに挟んだ小ネタがいちいち会場を沸かせていたし、高校生にしてはなかなかの出来。高校生にしてはというか、逆に高校生であることを最大限活用してあまりにも「高校生らしい」作品に仕上げていたところに高校生らしからぬあざとさを感じる。 
特に「じゃかしい、このタコ!」あたりからの組長と亀の掛け合いがツボだ。
あと地味だけど
乙姫「通りすがりの親切な人に助けていただいたの。」 
次郎「僕が通りすがりの親切な人、浦島次郎です。」 
がシュールで好きだ。 

2. 色彩がすごい 

幕が上がって照明がパアッと点いたときのワアッて感じがすごい。 

まず次郎&乙姫の見栄えがいい。次郎は上下が黄青、乙姫はピンク赤で配色的にお互いを目立たせるんだよね。で黄青&ピンク赤はのびた&しずかというか、ヒーロー&ヒロインの記号だと思うんだよね。当時そこまで考えてたかは覚えてないけど、誰が見てもヒーロー&ヒロインに見える衣装なのでよくできてるなぁと思った。 

それから海の仲間達の衣装も良い。ピンク、黄、水、青、緑の5人組なんだが、同じ系列のサテン地を使い、同じデザインの衣装だったからか、ごちゃごちゃすることなく綺麗にまとまっている。携帯などで同じデザインが色違いでズラッと並んでるのって気持ちいいじゃん?なんかそういう派手さと収まりの良さを感じる。 

総勢27名のステージドリル隊も同じデザインの青、緑サテン地だったので、画面の統一感と次郎&乙姫の引き立て効果がよく出ている。サテンは照明をテラテラ反射するのですごく舞台向きの生地だしね。 

あと海の仲間達とドリル隊のしている鉢巻、腕輪、足輪が意外といい味出していると思う。衣装を作るのは着る本人なので、出来がまちまちなのはしょうがないんだよね。上手下手もあるし、丈の長さとか太さとかバラバラになってしまう。そこに鉢巻、腕輪、足輪をつけることで急に画面が締まるというか、「みんなで同じものを着ている」感が出る。 

衣装だけでなく、大道具も良かったな。なんか中華街みたいな「竜宮城」って書いてある門とか、岩と海藻のオブジェとか、数は多くないけど「ここは海底の竜宮城である」という情報が一目で伝わるんだよね。あと岩のオブジェの裏が次郎&乙姫の楽器置き場にもなってたりしてね。賢いわ。高校生の自分賢いわ。

そういう衣装、大道具、照明、そして背景のホリゾントライトが見事に融合して、素晴らしい舞台芸術を演出していた。 

3. 選曲がすごい 

前に挙げた脚本、衣装、大道具、照明は役割分担しつつみんなで作ったものだけど、選曲に関してはほぼ私のワンマンごり押しだった気がする。 

・ オープニングは「海の男達の歌」。この曲は、初めて聴く人にも舞台が海岸であることを伝えられる。段ボールとBB弾で自作したオーシャンドラムが結構ちゃんと波の音してた。 ついでに他校の吹奏楽部員の心を掴む。
http://www.youtube.com/watch?v=ge4K1TyKeoU 

・ 次郎登場シーンや着メロでうらしまたろうの歌を駆使。
 
・ 「Mambo No.5」でマンボウ 
http://www.youtube.com/watch?v=1NjERL5oZrc

・ 「オリーブの首飾り」で手品 
http://www.youtube.com/watch?v=40IUBbt2XVg 

・ 「セーラー服を脱がさないで」「学園天国」「ヤングマン」で保護者の心を掴む。っていうか、顧問S先生の心を掴んだ。 
http://www.youtube.com/watch?v=kwm8Zskinsg 
http://www.youtube.com/watch?v=IqYnEiNrDSA 
http://www.youtube.com/watch?v=NafMcawuMM4 

・ 次郎&乙姫のラブシーンのBGMに、ドリカムの「LOVE LOVE LOVE」をオーボエ&ファゴットのアンサンブルで。こればかりは私のアイディアではなく2年生の後輩の提案によるものだったと思う。楽譜を手配してくれたのも彼女だった気がする。すごく雰囲気があって良かった。 
http://www.youtube.com/watch?v=Xk51AYSNKUc 

・ 「カルミナブラーナ」で組長登場。無駄に大袈裟ww 
http://www.youtube.com/watch?v=VNJy8UCw1gM 

・ 「オーメンズ・オブ・ラブ」でステージドリル。爽やかな良い曲だよね。次郎&乙姫の恋模様を匂わせるラストなので、図らずもぴったりのタイトルだった。 
http://www.youtube.com/watch?v=fVTsHvNhJPI 

自画自賛1

先日実家に帰り、高校吹奏楽部の定期演奏会のVHSを、在学期間の三年分一気にDVDへダビングした。そのついでに、実に10年ぶりくらいにその映像を鑑賞した。 

10年というのは決して短くない期間で、当時は頑張りとか思い入れとかが邪魔をして客観的に観ることができなかったのが、今回は思い出と切り離された状態で、一観客として鑑賞できたのが新鮮だった。下手だ下手だと思っていた演奏が、思っていた以上に下手だったり(笑) 

で、その一観客として観て一番驚いたのが…… 



浦島次郎すげぇーーー!!!(爆) 



めっちゃ感動した。何これ。面白すぎやろ。面白すぎて3回くらい見直しちゃったよ。見直しているうちに「一観客として」はどこへやら、当時の感覚がみるみるうちに蘇ってしまったよ。 

そういうわけで、これから「浦島次郎」の何がすごいのかを自画自賛していくよ!自分の作品を自分で褒めそやするのは決して上品な所行ではないけれども、高校生の頃に作った劇を今になって自慢するくらい良いよね?だってどうせ誰にも伝わらないしね。好きに書かせてもらうよ。私のために。 



自慢の前に、浦島次郎とは何かについて少々。 
うちの高校の吹奏楽部は毎年夏休み前に定期演奏会を開催している。定期演奏会は3部構成となっており、第2部では部員手作りの劇を披露するのが伝統になっている。演奏あり、ダンスあり、その他諸々のパフォーマンスありで、劇の最後にステージドリルで締めるのがお約束。

そして我々が高校三年生の時、2001年度定期演奏会の第2部で披露したのが「浦島次郎〜Legend of 玉毛箱〜」。あらすじは以下の通り。 

乙姫(+亀)がチンピラに絡まれているところを助けた浦島次郎。 
お礼に竜宮城に招待され、海の仲間達のパフォーマンスを鑑賞したり一緒に参加したりして楽しい時間を過ごす。 
乙姫にチンピラに絡まれていた理由を尋ねると、どうやら竜宮城の秘宝「玉毛箱」が狙われてのことらしい。「玉毛箱」は開けると髪がフサフサになるという噂があり、それを鵜呑みにしたヤクザ、関東●●組の組長(ハゲ)が子分を使って「玉毛箱」を奪いに来るとのこと。 
そうこうしているうちに時間が経ち、次郎は竜宮城をお暇することに。乙姫は別れを惜しみつつも、助けてくれたお礼にと秘宝「玉毛箱」を次郎に託し、彼を見送る。 
が、そのとき竜宮城に関東●●組が乱入し、乙姫(+亀)が拘束されてしまう。そして組長は乙姫と玉毛箱を交換しようと次郎に持ちかけた。 
絶体絶命かに思われたが、次郎と亀が組長を煽りまくり、逆上した組長+チンピラVS次郎+海の仲間達の戦闘開始(BGM: ヤングマン)。殴り合いの末次郎が組長をKOし、関東●●組を撃退する。 
改めて次郎に感謝する乙姫達。ようやく心置きなく帰れると思った矢先、次郎は蹴つまずいて転び、「玉毛箱」を落としてしまう。そしてその瞬間、竜宮城が真っ暗に。 
慌てる次郎に余裕を見せる乙姫。どうやら今の衝撃で玉毛箱が開いてしまい、何かが始まろうとしているようだ。その玉毛箱の中身について、乙姫は「奴らには見せたくなかったけど、次郎くんになら見てもらいたくって」と語る。そのわかりやすいフラグに次郎は…… 
ステージドリル:オーメンズ・オブ・ラブ 

というわけ。私はこの代の演出長で、定演第2部を仕切っていたんだ。それじゃあ自画自賛始めるよー。
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