2011年6月26日日曜日

8月29日 サマルカンド観光

8時起床、ホテルで朝食。9時ホテルを出発。

本日最初の目的地はビビハニム・モスク(入場料 3800 cym)。中央アジア最大のモスクというだけあって、その壮麗な様に圧倒される。

ビビハニムとはティムール最愛の妃の名前。絶世の美女だったらしい。インド遠征から凱旋するティムールのために、ビビハニムが贈ったのがこのモスクだそうな。伝説ではモスクの建設を担った当代随一のイケメン&カリスマ建築家がティムールの妻たるビビハニムに横恋慕してしまう。ビビハニムは彼の求愛を何度も拒絶するも、あまりのしつこさに根負けし、彼女の頬にくちづけすることをイケメン建築家に許してしまう。そのキスの痕が痣となり、彼女の頬に残る。

インドから凱旋帰国したティムールは、寵妃に贈られた荘厳なモスクに感動し、礼を述べにビビハニムの元へ。しかし久々に会った妻の頬に痣を見つけ、ティムールは最愛の女の裏切りを知り、怒り狂う。すぐさま間男のイケメン建築家は処刑され、ビビハニムは彼女の夫へのプレゼントであるモスクのミナレットから突き落とされたのだそうな。ビビハニムかわいそう。イケメン間男あほすぎる。ほっぺにちゅーまではいいとして、吸引しちゃいかんだろう。でもまああれか。彼女が自分のものにならないなら、彼女に自分の愛の証を刻印して、共に死ぬことで一緒になろう、という純愛の狂気ともとれるな。

中庭の露店でアクセサリーを物色。おみやげにちょうどよさそうなビーズの腕輪があったので、売り子の少年に声をかける。バトル開始。

「いくらだ?」と訊くと「2ドルだ。」と言う。

500 cym (言い値の約5分の一)なら買う。」と言うと「冗談じゃない、売れるわけない。」と言う。そこから複数個買うからまけろだの、cymとドル細かく変換してちょっとずつ値を下げさせるだのして頑張ってると、裏から顔の濃いおっさんが現れる。どうやらこの露店のオーナーであり、少年の父親であるらしい。おっさんはこう言った。

「おおマダム、この腕輪はね、さっきのアメリカ人観光客には15ドルで売ったんだ。でもジャパニーズはMy friend だから、12ドルで売ってあげるんだよ。」

よく言うわ~~~!!!

で、結局11ドルで3個買った。善戦したと思う。

まあ1ドルだろうが2ドルだろうがどっちだっていいんだけどさ。たとえ一円未満のところでも争う、というのが楽しいよね。言葉と心の駆け引きと言うかね。それに「日本人はぼれる」という奴らの先入観を少しでも払拭しておくのが後の日本人観光客のためにも重要だと思うしね。まぁ1ドルでもぼられてるかもしれんけどね。

お次はビビハニム・モスクの向かいにあるビビハニム廟。不幸な最期を遂げたビビハニム妃を祀ってある。豪華絢爛なビビハニム・モスクと異なり、こちらは質素で素朴な雰囲気。でも室内の壁の幾何学模様はやはり見事。ビビハニムのものと思われる柩が安置されている。周辺の喧騒とは一線を画していて、とても静か。

11時に近くのシャブ・バザールへ行く。ここは大きなバザールで、生鮮食品や香辛料、洋服、靴、アクセサリー、おもちゃなどなんでも売っている。しばし個人行動。

立ち並ぶ服屋ゾーンのうちの一軒で、素敵な碧い長衣を発見。

ウズベキスタンはイスラム教が主流で、女性はくるぶしまであるスリムなワンピース様の長衣か、同じようなラインの上衣に同じ布のパンツを穿いている。といっても戒律はかなりゆるいのか、半袖で腕をむき出しにしているし、頭部にも何もつけていない。稀におばちゃんなどがスカーフを頭に巻いている程度。この長衣がなかなかエキゾチックで素敵なので、欲しいと思ってたんだよね。

というわけでさっそく値段交渉。店のおばちゃんの言い値は25ドル。こちらの初期値は10ドル。バトル開始。「このスカーフと一緒に12ドル出すから」と口説いてみたり、帰るそぶりをしてみたりで20ドルを割るところまでいったが、それ以上はなかなか難しい。素敵な長衣だけど、20ドルはちょっと高いので諦めて店を出る。

その後旅仲間集合。合流後も服屋をちらちら見つつバザールをぶらぶらするが、やっぱりさっきの碧い長衣を上回る品物は無い。きっとあれは運命の出会いだったんだ。あれを手に入れなければ絶対後悔する。

ということで、みんなにつきあってもらってさっきの服屋へ。店のおばちゃん、さっきのジャパニーズのねーちゃんが、今度は男を伴ってやってきたということで、「この客買う気だ!」と俄然やる気を出し始める。第2ラウンド開始。

いったん本当に店を出てしまったのが効いたのか、値段がさらに下がる。最後にcymをドルに換算する際ちゃっかり端数を切り捨てて、14ドルでお買い上げ。やったね!

お昼ごはんにトマト、リンゴ、桃を買い(二つずつ、全部で1000 cym)、ミネラルウォーターで洗ってその場で食べる。

腹ごしらえもすんで、13時シャーヒズィンダ廟群へ。ここはティムール縁の人々が祀られた霊廟が立ち並ぶサマルカンド有数の聖地。一つ一つの廟が個性的で、美しくて、とても興味深かった。


16時頃にグリ・アミール廟へ(入場料 3800 cym)。ティムールとその息子たちが眠る廟らしい。廟内で公開してある柩はレプリカだそうだが、地下にはレプリカと同じ並びで本当の柩が安置されているらしい。

帰りにコーラと水を購入(1600 cym)。17時半に帰宅。

19時にホテルの夕食。今日のメニューはラグマン。他の日本人バックパッカーと歓談した。


今日の支出:32ドル

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