2012年4月9日月曜日

グラビア撮影レポート

私が和服を着たのは、浴衣を除けば3歳の七五三が最初で最後だ。

成人式も大学卒業式も着なかった。というか式自体をすっぽかした。

そのころは人生の節目におけるコスプレにあまり関心がなかったもので。

しかし気づけば私もアラサー。博士課程修了のこの機を逃したら、一生振袖が着られないかもしれない。そう思ったらにわかに着たくなってきたぞ、振袖&袴!

学位記授与式で着ることも考えたんだが、式が行われるのはQ大から遠く離れたS大本部。当日朝S大の最寄り駅で着付けをすること自体は可能だろうが、どの着物をレンタルするかなど事前の打ち合わせが必要だろうし、そのために九州から往復する時間も金もない。

そういうわけで、福岡で振袖&袴の写真を撮ることにした。

まあ着慣れない和装で式典出席って相当しんどいだろうしね。着崩れないような所作もできないし直す技術もないから、終わるころには衣装がデロンデロンになっていただろう。当日雨だったし。

ネットで検索して、川端の写真屋さんを発見。

振袖&袴レンタル+着付け+メイク+ヘアセット+2面台紙+全データを焼いたCD-R

全部込みで4万円。お値段がそこそこリーズナブルなのと、和装なんざしたことがない、もちろん振袖なんか持ってない私にとって、ほぼ身一つで行けば全部やってくれるというお手軽さが魅力だった。

着物用下着は持ち込みだったので祖母のを借りたんだけどね。

データをくれるってのもいいね。家族にメールで送れるし、自分で加工して使い回しできるし。

で、上のような写真をいっぱい撮ってもらったわけだ。

振袖の色はすごく気に入っている。歳を考えずにサーモンピンクをチョイス!本当は洋柄より和柄が好きなんだけど、この色で和柄がなかったので妥協。

袴は紺か深緑の方が良かったんだけどイメージに合うのがなかったのと、紫のグラデーションが綺麗だったのでこちらを選択。足元の桜模様もいいね!

履物はブーツ一択!

結果的に、このコーディネートにはまずまず満足。

着付けのとき、「半襟にレースのフリル入れちゃいますねーv」と言われて、されるがままの思考停止状態になっていた私は「はーいv」と答えたが、2.5秒ほど考えて「やっぱフリルない方がいいです。」と言った。危ないところだった。アラサーのフリルって痛々しすぎる。結局柄入りの紫の半襟を入れてもらった。こっちにして良かった。半襟って言っても、布が巻かれた厚紙を襟元に押し込むだけなんだけど。

髪は肩くらいまでしかないので、アップスタイルにするにはエクステとかつけられるのかな?と思ったら、意外にも地毛だけですんだようだ。ヘアメイクさんすげー。

顔のメイクの方は・・・一つだけ言えることは、私は二度とつけ睫毛はつけない、ということだ。二重まぶたにするための不毛な努力もやめる、ということだ。

メイクさんに「二重にしちゃいますー?」と訊かれたので「もう何でもやっちゃってください。」と答えたらまぶたにアイプチ(糊のようなもの)を塗ってくれたんだけどさ。これ、あらゆる一重まぶたの人々を強制的に二重にしてしまうという神アイテムでさ。そのはずなんだけどさ。私の顔が扁平すぎるからなのかまぶたが厚ぼったいせいなのか、ともかく規定外の顔面構造らしくて、二重状態が全く保持できないんだよね。結局メイクさんは諦めて、アイプチ塗ったところをアイライナーで塗りつぶしていたよ。

メイクさんに「つけ睫毛つけますー?」と訊かれたので「もう何でもやっちゃってください。」と答えたらつけてくれたんだけどさ。私の顔が扁平すぎるからなのかまぶたが厚ぼったいせいなのか、ともかく規定外の顔面構造らしくて、睫毛が上がった状態を全く保持できないんだよね。つけ睫毛の重さに引っ張られてまぶたごと下向きになるっていうか。そうなると目を全開にしても睫毛が下に向いているせいで半目状態になる。常に眠そう。これを少しでも避けるためには5秒に1回くらい指でちょいちょいっと睫毛を上げねばならない。しかしつけてしまったものはもうどうしようもないので、そのまま撮影に臨む。

うん、プロの技をもってしても私の頑強なまぶたを改善することができなかったんだ。私にできるわけがない。

でも悲しいなぁ。男性諸君に「女の化粧は詐欺だ」と言わしめるのは概ねアイプチとつけまに依るものだと思っている。他の化粧は顔に色を塗るだけなので、多少立体感を割増する程度はできるけど、ガラッと変える力はない。アイプチとつけまさえあれば、私を含む多くの「不細工寄り」の女性が「美人寄り」にクラスチェンジできる。そう信じていた。

でも私にはそのマジックは使えないんだね・・・私とて「世界一不細工」だとは思わんけどさ・・・そこまで自虐はしてないけどさ・・・でも「化粧での伸びしろの長さ」で言ったら下から1割くらいに入りそうだ・・・orz

話がそれた。んで、撮影。面白かった。カメラマンさんってすごいね!写真の技術はもちろんだろうが、それ以上に、素人に女優のようなポーズをとらせたり表情を引き出したりするテクニックが並大抵ではない。

「左つま先前に出して右足一歩下がってー、そうそう、体は右斜め向いて顔はこっちー、ちょっと右にかしげてー、はい笑ってーいいよいいよ可愛いよパシャッパシャッパシャッ」

「左手で襟持ってー親指は中に差し入れてねーそうそう、指先にちょっと雰囲気出したらいいかな、こんな感じで、そうそううまいうまい、そしたら左に体重かけて左肩下げてー、ちょっと右斜め下に視線落とす感じでいいよいいよーパシャッパシャッ、そしたら視線だけこっちちょうだーい、あ、顔は動かさなくていいよ、はい笑ってー、もーっと笑ってー、いいよいいよパシャッパシャッ」

うん、撮影終わっても笑顔が顔に張り付いちゃって元に戻らなかったよ。

カメラマンさんには「手の表情のつけ方がうまい」という微妙なポイントを褒められた。Perfumeダンスの成果かな。

カメラマン「じゃあ番傘持ってきて!」

番傘があるのか!

カメラマン「桜の暖簾持ってきて!」

暖簾もあるのか!

カメラマン「最後は薔薇で行こうか!」

薔薇って何だ?!

そうして出てきたのは一面に薔薇の造花が貼付けられた大きな板。

それをメイクさんやアシさんが私のバックで掲げてくれるわけだ。

なんじゃこりゃ〜〜〜笑うしかない!

そんなこんなで撮影終了。本日撮った105枚もの写真をその場でCDに焼いてくれる。

これはあえて画質を落としたもので、ちゃんとしたデータは台紙ができたときに一緒に渡してくれるそうだ。

この低画質データの中から台紙にしてほしいものを2枚選んで注文するわけだ。

家族にメールする写真は高画質の方にしようかと思ったけど、軽い方が送りやすいし見やすいよなーと思ってあえて今持ってる低画質のデータを送った。

105枚も撮ってくれたんだけど、他人に見せられるのは20枚がいいとこかなー。

やっぱつけまが失敗だったよ。一息つくたびにメイクさんが睫毛を修正してくれたんだけど、それでも時間が経つにつれてどんどん落ちてきちゃう。眠そうっていうか、頭大丈夫?っていうか。

あと例えば「顔右向いてー、視線だけちょうだーい」系のカットって奥側にある右目の黒目がまぶたや鼻の陰に隠れてほとんど見えないんだよね。黒目がちの美人さんならちゃんと映るんだろうけどさ。

んで、左目の黒目はつけまに隠れてやはり見えない。結果、白目剥いてるみたいになる。こわい。

上目遣いも同じ原理で、黒目がつけまに阻まれ、白目状態。

うん、つけまダメ、二重ダメ、角度をつけたキメ顔もダメ。これがわかったのも大きな収穫だ。本番(?)にこれらの失敗をすることが避けられる。

持って生まれた不細工だけはどうしようもないもんね。哀。

そういうわけで、振袖&袴の記録が残せたのは本当に良かったし、撮影はすごく楽しかった!今度は見合い写真でも撮ろうかな(笑)

2012年4月4日水曜日

どっきどきどん!一年生♪

2時間ほどマウス室で作業した後デスクに戻ってきたら、今年度の新入生6人(全員男性)が大集結して私のところにやってきた。そして次々に自己紹介をしていった。

察するに私がマウス室にこもっている間にラボで新入生ごあいさつイベントがあって、遅れて戻ってきた私が最後だったということなのだろう。

しかし6人の男共が揃ってごあいさつに来てくれたもんで、あたかも中曽根詣ならぬばっち詣をされてる気分だったよ。このラボに来たからにはばっちさんにちゃんと顔覚えてもらえ的な。

・・・すいません、調子こきました。

もともと14人くらいしかいなかった院生室に成人男性が6人も増えると、かなり体感人口密度上がるね!
卒研生とかなら男の子でもまだ線が細くてかわいらしいんだけど、今回の6人のうち4人だか5人だかが「リターンバックして学位取りに来た医者」らしいので、なんか暑苦しい。っと失礼。大人の男性の魅力に圧されて息苦しい。

いや、私の方こそ他人をむさいの暑いの言える立場ではない。
2時間マウスごもりをしてきた私から発せられる獣臭は半端ない。
自覚できるくらい臭うのだから、周りの人間にとっては公害レベルだろう。
ましてマウス室になんぞ入ったことがないと思われる新入生諸君にとっては拷問のような悪臭に違いない。

最悪だ。第一印象最悪だ。きっと彼らは「何この臭い女。」と思ったことだろう。
のちのち彼らがマウス室の臭さを知ることになっても、「臭い女」と刷り込まれてしまった記憶を覆すのは不可能だ。

しょぼーん。
VPS