2012年1月26日木曜日

アニメ談4

Cいろいろ惜しいけどまあまあ面白い作品 (後半)


・ウィッチブレイド

 SF ・・・なのかな。主人公の女性がひょんなことから「ウィッチブレイド」という腕輪のようなものを手に入れる。それを使うとサイボーグみたいなものに変身して、驚異的な戦闘能力を発揮できるようになるが、代償として心身が徐々に蝕まれてしまう。そして「ウィッチブレイド」を狙う悪と戦う。

 爆乳の主人公が半裸で戦うので一見アダルトなお色気アニメなんだが、濡れ場は無い。主人公が幼い娘を持つシングルマザーで、彼女が戦う理由も「娘のため」と終始一貫しているのが良い。色恋じゃなくて親子愛に重きをおいているのが特徴的。

 設定に過不足が目立つのが難。SF好き垂涎のネタが散りばめられているんで全話見ちゃったんだけどさ。「そこはもうちょっと練ろうよ」とか「いやその設定は無い方が良いんじゃない?」とか散見されるのが残念。

 敵側の「ネオジーン」の設定がよかったので、もっと掘り下げてほしかった。感情の乏しい人造人間の女性が、少しずつ愛に目覚めていくところが物悲しくて良い。綾波レイとか長門有希とか、私はこの手のキャラに弱い。

・屍鬼

 小野不由美の小説が原作。舞台は現代の日本。謎の家族が田舎の村に引っ越してきたのをきっかけに、村人がどんどん奇病にかかり死んでいく。実はその家族は吸血鬼で、村人たちは吸血されて死んだ後、自身も吸血鬼として蘇り生者を襲うようになったのだ。吸血鬼VSイケメン医者&村人たちの生存競争!

 ホラー風味でグロい描写もあるのだが、吸血鬼たちが人間味溢れるのであんまり怖くない。だんだん「別に吸血鬼になっても変わんなくね?」って気になってくる。吸血鬼一家の目的がわからない。そんなにガンガン血吸ったら食料不足になるよ。人狼の立ち位置もよくわからず、なんだかご都合主義。イケメン坊主の意図もわからん。クライマックスでは吸血鬼側の悲しい過去を描き、吸血鬼狩りをする村人の狂気を描くことで視聴者の同情を吸血鬼に集めたかったようだが、そりゃ今まで村人にしてきたことを思えば当然だろう。「人間頑張れ、吸血鬼をやっつけろ」としか思えんかった。

 つまらないというほどでもないが、突っ込みどころが多過ぎていまいち腑に落ちなかった。

TIGER & BUNNY

 超能力者NEXTたちがヒーローとして活躍し、街の治安を守る。ここまではありがちなのだが、彼らの活躍はテレビ中継され、リアルタイムで人気投票が行われる。ヒーローたちは各々会社に雇用されており、スポンサー企業の支援を受けて活動している。つまり活躍→人気上昇→スポンサーがつく→会社儲かる。活躍しない→人気低下→スポンサーが離れる→会社クビ。正義の味方が悲しいサラリーマンってとこが斬新。

 さらにスポンサーは実在の企業であり、ヒーローたちのコスチュームにはスポンサーロゴが入っている。ペプシとか、Amazonとか。そこがおもしろい。

 そういうわけでヒーローたちは活躍の場を取り合うライバル同士なのだが、プライベートでは結構仲良し。

 そんな彼らの日常が、人気落ち目のおっさんヒーローと新進気鋭のイケメンヒーローのコンビを主軸に描かれる。

 キャラと設定がいいので割と好きなんだが、肝心のストーリーがひどい。前半はそこそこよかったけど、最終話にかけての数話が見るに耐えない。個性的で魅力的なヒーローが何人もいるのに、全員棒立ちだった。すごくもったいない。

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