2013年5月3日金曜日

呪い系


コトリバコの日記書いてて思ったけど、呪い系の物語っていいよね。
「呪い」といっても誰かの誰かに対する害意にはあんまり興味がない。
なんというか、悪意がないというか、ベクトルのない負のパワーみたいな呪いが好き。
で、呪い自体は負のパワーってだけなんだけど、それが生まれるに至る過程に切ない物語があるといい。
それが社会や世界の理に組み込まれてるとなおよし。
そして主人公らが何故呪いが生まれたのかを解き明かしていくという物語の運びが好き。

そういう観点で私が知ってる「呪い系」の物語をまとめてみる。
作品のネタバレをしていくので、そういうの嫌いな方はご注意。



・風の谷のナウシカ(漫画版)
[呪いの内容]
旧人類復活のために生かされ滅びる設定。腐海やナウシカらの生の否定。
[呪いの生まれたいきさつ]
戦争とか色々で世界の汚染がやばくなり、人類滅亡は必至になった。旧人類は世界浄化システムを構築することで未来に希望を託し、自身は滅びた。
[呪いのもたらしたもの]
世界浄化システム(腐海)と人造人間(ナウシカら)
[話のオチ]
人造人間が旧人類の卵を破壊し、自らの生を肯定した。

・魔法少女まどか☆マギカ
[呪いの内容]
魔法少女が魔女を食い、そのうち自身も魔女になるという生態系。
[呪いの生まれた理由]
QBらのエネルギー事情
[呪いがもたらしたもの]
少女の希望と絶望、人類の歴史
[話のオチ]
まどかが願いを叶える代償を「魔女化」から「死」に変更した。結果、魔法少女の精神衛生状態がかなり改善された。

FF8
[呪いの内容]
「神の力」が女性に憑依する。「神の力」に憑依された女性は魔女になる。魔女が死ぬと「神の力」は別の女性に乗り換える。
[呪いの生まれたいきさつ]
神に大量の子どもを殺された人類がぶち切れ、神を殺そうとした。追いつめられた神が肉体だけ人類に投げ与え、精神体は女性に寄生することで生き存えることにした。
[呪いがもたらしたもの]
魔女への偏見・迫害と、魔女による破壊の歴史
[話のオチ]
瀕死の魔女(ラスボス)が最期の力で過去へタイムスリップし、そこで主人公の養母に「神の力」を渡して死んだ。結果、「神の力」が時間ループに固定され、人類が神の呪いから解放された。

FF10
[呪いの内容]
究極召喚獣がシンを倒す→究極召喚獣が次のシンになる
[呪いの生まれたいきさつ]
ベベルの侵攻でザナルカンド滅亡が必至になった。首長エボンは市民と共に「夢のザナルカンド」を召喚し、幻だけでもザナルカンドを永続させることにした。エボンはシンを纏い、ザナルカンド召喚装置に変容。エボンの娘が究極召喚でシンを破り、究極召喚獣が次のシンになることで召喚装置を維持するというシステムを完成した。
[呪いのもたらしたもの]
人や建造物の大量破壊、召喚士・ガードの人柱的犠牲、夢のザナルカンド
[話のオチ]
全ての召喚獣を滅ぼし、炙り出されたエボンジュを撲殺し、千年続く呪いから世界を解放した。

0 件のコメント:

VPS