2008年5月31日土曜日

Enchanted


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
4/13、『魔法にかけられて』を観た。
時間あくとなかなか感想書くのは難しいものだね。
以下例の如くネタバレバレです。
まぁ、上映はほぼ終わっちゃっただろうけど。
 
まず音楽が往年のディズニーの雰囲気をこれでもかというくらい醸し出していて、ヒロインのこてこてのミュージカル声があまりにも可憐で、曲だけで泣ける。
ストーリーのベタベタな展開や、すったもんだのあげく八方丸く収まってハッピーエンドというご都合主義も、あそこまでいくと逆に小気味いい。
しかしながらシンプルなストーリー構成の中にも、ジゼルが「夢は王子様と結婚すること☆」と言っていた少女から、ロバートを始めさまざまな出会いや経験を通して大人のレディへと成長していく様がとても丁寧に描かれていた。また逆に、彼女との出会いがNYの人々の心に温かさを取り戻させていくところがすごくよかった。
またサブキャラの存在感や、随所に散りばめられた小ネタに、さすがディズニーと思った。
やっぱ王子最高だなー。ジゼル同様彼も「現実世界」に来てからというもの酷い目に会い続けてるけど、そこから何かを学んで大人になっちゃったジゼルと違って、彼は何も変わらない。ちっともマイペースを崩さない。また、そういう彼だからこそ、ジゼルへの目覚めのキスシーンが切なすぎて泣ける。
王子と対照的なのがナサニエル。彼は現実世界に来たことで女王から自立することができたんだよね。彼の場合、アニメの世界よりNYの方が向いてる。
あと、ロバートの娘モーガンがなかなかいい味出してる。魔法の存在を信じる気持ちと、でもそんなものは存在しないことをうすうすわかってきている子ども心の葛藤が、母親への憧れの気持ちとあいまって、すごく切なかった。舞踏会に行くことになったジゼルが
「妖精さんが見つからないので準備ができない」とあいかわらずの調子で困っていると、
「魔法よりもいいものがあるわよ」と取り出したるはゴールドカード。
「何か困ったことがあったら使えってパパが。」
そうやって二人で大散財をしたあと、モーガンはぽつんと、
「ママとのショッピングも、こんな感じなのかしら」
とつぶやくところが泣けた。
 
今回は意識して字幕を頼らず英語で理解しようと頑張ったのだが、そのせいでいくつか日本語訳に疑問を感じるところがあった。
たとえば毒リンゴでジゼルが倒れたときのロバートの台詞。
"Don't leave me..."
日本語字幕で「死なないでくれ」だったんだけど、ここは直訳の「置いていかないで」でいいんじゃないの?彼と娘を置いて去った彼の妻のことと当然掛けてると思うんだけど。

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