2008年1月28日月曜日

earth


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
観ました。
渡辺謙の吹き替えしかなくて残念だったけど、観に行ってよかった。
数年前の映画、『Deep blue』と同じ製作スタッフなのだそうで、期待を裏切らない作品でした。
 
映像が圧巻。
これは映画で観なきゃ伝わらない。本当にすごい。
どうやって撮ったんだろうね。
絶景系ならまだしも、動物とかさ。
氷が解けてしまって、陸を求めて海を彷徨うしろくまとかさ。
撮ろうと思って撮れるもんじゃないよね。
撮ろうと思って撮ったんじゃないんだろうね。
それが撮影期間、4500日なんだろうな。
いままで撮り溜めて撮り溜めたものを、切ったり貼ったりして、あれだけの作品に仕上げたんだろうな。
 
あと、種によらず、動物の子どもはかわいい。
しろくまの赤ちゃんとか、おしどりのヒナとか。
それで、無心にお母さんを慕ってさ。
どうしてそういうのって、せつなくなるんだろうね。
微笑ましい、とか、かわいい、だけじゃなくて、なんだか哀しいというか、胸が苦しくなる。
 
それから極楽鳥よかったなぁ。
食べるものに不自由しない、比較的ヒマで安全な環境下では、生き物はおしゃれとか歌とか、そういうどうでもいいことに腐心しだすのね。人間だけじゃなくて。
いや、やつらだって、彼女ゲットしてDNA遺すために必死なんだけどさ。
 
そして、地球環境問題。
こういう作品ではお定まりの、
「こんなに美しい地球が、人間の行いによって、今壊れつつあります。今ならまだ間に合います。一人一人の力で、豊かな地球を守りましょう。」
こういうスローガンを聞くと、本当にげんなりする。
無力感に苛まれるというか。
同じことを、小学生の頃から何度も何度も聞いてきた。
でも事態は悪くなる一方。
一人一人の力ってなんなの?
下々の者がちょっと面倒くさいのがまんして、ちまちまやってもさ。
世界のどこかの大きな工場がげは~~~~っと温室効果ガス吐いたらさ、もう意味ないじゃん。
まさに焼け石に水。
個人的に紙を節約しても、森林破壊が止まるとは思えないんだけど。
一人一人の意識の向上はもちろん大事だけれども、個人レベルで頑張ってももうそんなにかわらないんじゃないかなあ。
かといって会社など団体レベルになると個人の責任はなくなるし。金が絡むし。生活かかってるし。地球なんざにそうそう構ってらんない。
民の自主性に任せたって変われないから、やっぱ世界の偉い人が額集めて無理やりガツンと決めちゃうしかない。まあ今頑張ってるとこなんだろうけど。
でも無理だよ多分。みんな自分がかわいいもん。
下々のものが飢えて死のうと。油が欲しけりゃ戦争するし。
現地の民を自国の兵隊で殺すのはもちろん、それで自国の兵隊が死んでも、どうでもいい。
ましてや美しい地球を未来に繋ぐことなんて、そんな殊勝な発想あるわけない。
そういうあらゆるスケールのエゴとエゴが危うい均衡を保ってて、それが壊れたら一気に人類滅亡、壊さないで慎重に慎重にエゴを守っていけば、だんだん人類滅亡。
 
ええと、話がそれたな。何が言いたいんだっけ。
そうそう、だから私は個人的に、自分に恥じないよう、「地球に優しいこと(この言葉も嫌いだが)」を心がけていきたいけど、どっちにしろ自然破壊は進むし、近いうち最悪の事態が起こるんだろうし、早晩地球はヒトの住めない星になる。
と考えてるわけです。
 
『earth』。
本当に美しい星でした。
ここに映ってたもののいくつかでも、死ぬ前に生で見たいな。
オーロラとかさ。
おすすめの映画です。

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